セドリック・グロレ風、薄りんごのタルト
りんごにまつわる北あるある
りんごといえば、ここフランスで年中通して食べられるフルーツの代表格。でもやっぱり旬を迎えるのは少し肌寒くなってきた夏の終わりからと感じている。
先々週、北は北でも内陸の北で週末を過ごした我が家は、北の港町に戻ってくる途中で道の駅的な産地直売八百屋に立ち寄った。新鮮で安くて最高。ここで料理に欠かせない玉ねぎやじゃがいもなどは5キロ買いするのが定番である。
ちょうどりんごの売り場も賑わいをみせていた。Otto氏と相談して、生でも焼きでもよさそうな種類のりんご、3キロの袋をカートに入れる。
レジ終わり、これで2週間は安泰だとほっとしたのも束の間。
これプレゼント、と手渡されたもの。
それは・・・
2kgのりんご🍎🍎
3kg買って2kgもらった・・・これぞ北あるある。
セドリック・グロレ風、薄りんごのタルト
フランスのスターパティシエ、Cédric Gloret(セドリック・グロレ)。
流行に敏感な日本ではきっと有名なのではなかろうか?
パリのオペラに店を構えているけれども、毎日すごい行列のようだ。
詳しくはこちらに。
この人のインスタリールは作っている過程が大胆かつ繊細で、そりゃもうエンドレスで見入ってしまう。クロワッサンのやつとかね・・・あれは恋に落ちる。
そんなセドリックインスタで先日ちょうどアップされたのがこちら。
薄りんごタルト、シードル風味とでも言おうか。
この薄く切ったりんごをドミノのように並べていく様子に、料理狂の血が騒いで仕方ない。
よし、見た目はこれを参考に、我が家の大量りんごをこれで一部消費することに決めた。
ユイじょり的、薄りんごのタルト
振り返ってみれば、今までもりんごのお菓子は結構作ってきた。
んまー、相も変わらずようやるわって感じ系が多いな・・・。
今回はセドリックを目指して、とにかく薄く細かく綺麗に並べ切ることを目標としたい。
さてまずは下準備。
日本のパリでパイ生地を自作している方もいるけれども、さすがに私、パイ生地にはまだ手を出せない。
どこのスーパーでも売っているパイ生地を仕入れて、セドリック風に最後にシードルシロップ?みたいなのを塗り塗りしてみようか。
ひたすらりんごの皮をむき、芯を取り除く。
セドリックが使ってるのと同様のフランス製のスライサーで、ひたすらスライス。
絶対指切るなと思っていたけれども、まさかの無傷。グッジョブ。
冷やしておいたパイ生地を天板にのせたらば、セドリックみたく縁をちまちまと折る。本当は編んだものをのせたい・・・と編み狂の私がささやくが、今日はあくまでセドリック風。次回にまわそう。
適当にフォークで生地に穴をあけたらば、気合いをいれて外側からひたすら薄りんごを並べていくぞ。
本日のメインイベント
中心に向かってならべていく様子を記録したので、ひたすら無言でUPすることにする。
それでは、いざ参らん!
🍎1列目🍎
🍎🍎2列目🍎🍎
🍎🍎🍎3列目🍎🍎🍎
🍎🍎🍎🍎4列目🍎🍎🍎🍎
🍎🍎🍎🍎🍎5列目🍎🍎🍎🍎🍎
🍎🍎🍎🍎🍎🍎6列目〜🍎🍎🍎🍎🍎🍎
🍎🍎🍎🍎🍎🍎🌟ラスト🌟🍎🍎🍎🍎🍎🍎
ちょうどいい大きさのお花型がなかったので、星型にくりぬいて、真ん中に、ぽん。
・・・ただ写真のせてるだけなのに、なんか目がバグってきたな。
並べ切ったら、砂糖をまんべんなくふってバターをちょいのせし、オーブンへ。
焼き加減観察はアイロンがけしていたOtto氏にお任せして、私は俺をお散歩に連れていく。
焼き上がりどーん!
30分くらいして我が家に帰宅すると、りんごとバターのいい香り。
うまい具合に焼き上がっていた。
どの角度が一番美しいかと考えながら写真を撮りまくる。
台座部分が絶対欠けるにちがいないと思っていても、奇跡的に4回の引越し(海外含む)を乗り越えてきたアスティエのお皿を撮りたいけど、タルトが大きすぎる説。
夕食後、早速カット。なかなかの出来じゃあなかろうか。
って、うわああああ!
・・・ここまできてすっかり君の存在を忘れていたよ、シードル。。
もうタルト自体冷めてるし、別でいただくことにしましたとさ。
ふむ。これは甘いもの族でなくともデザートとしていけるな・・・🍎
ちなみにOtto氏はこれの3倍平らげてまして、翌日の昼にはすべてなくなりましたとさ。ちゃんちゃん。