秋旅2022 ストックホルム 美味しい非日常
非日常の旅で、楽しむ日常
旅といえば、見知らぬ土地で非日常を味合うのはもちろんのこと、そこに住む人々の日常を垣間見るのも欠かせない楽しみのひとつ。
特に食に関しては、たとえ旅がフランス国内でも大抵地元のマルシェにいくし、主婦の悲しきサガ、必ずスーパーに立ち寄っては、バターなど生活必需品の価格を見てはその地域の物価チェックなんかもしてしまう。いわんや海外をや。
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2泊3日の北欧スウェーデンの旅、これまでの旅記録はこちらにて↓
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コンビニとスーパー
まずは衝撃だったのが、街でよくみかけたこの看板である。
長いこと日本に帰っていないため、このセブンイレブンの看板をみつけたときには全身の毛がよだった。大袈裟のようだけどリアルに。
ワクワクで中に入ってみたら、日本の細々なんでもそろう感はあんまりなかったけれども、それでも綺麗だし遅くまでやっているし、我が嫁ぎ国フランスに比べればずっと便利。
できたてコーナーが充実している。とくに甘いもの。
このソーセージはどこのセブンにもあった。というかどこのセブンもラインナップがほぼ一緒だった(当たり前か)。
お楽しみの飲み物コーナー。旅先でもどこでもアルコールチェックは欠かせないのだけど、コンビニではビールしか売ってない。しかも揃いも揃って全部アルコール度数3.5%。
よくよく調べてみたら、スウェーデンはアルコール規制が厳しく、3.5%以上のアルコール飲料はSystembolagetという国管轄の酒販売店でしか買えないとのこと。
ひゃー!ここでようやくフランスがパラダイスに見える。
それ以上に、24時間コンビニでウイスキーとか買えちゃう日本って??
どひゃー!!
もちろんスーパーにも立ち寄ったのだけど、アルコールはコンビニと同じく。ビールはハイネケンもスウェーデン仕様で3.5%。ワインはもれなくノンアルコール。
野菜はなんでもそろうし、特に魚介はフランスよりも充実しているかもしれない。ただしもれなく全部フランスの1.3倍くらい?日本円の換算は怖いからしない。
アジア食材コーナーもちゃんとあった。ふりかけに白味噌と、なかなかツウ。
結局なにも買わないで出たら、入り口の手前に出待ちワンが・・・!なんて素敵システム。願わくばこれに専用の鍵なんてつけてくれたらもう一生通う。
度数制限をしていてもそれに合わせてどこでも販売してくるってことは、逆に言えば、アルコール需要が高いんだろうな。
たしかに、ハッピーアワーならぬアフターワークと称してバーやレストランの前に看板が掲げられていたし、店内ではたくさんの方々がビールやワインをがぶがぶしていた。我々もその恩恵に預かるわけだが。
おしゃれな室内マルシェ
普段行くような庶民のマルシェにはタイミング合わず、2日目の夕刻、おしゃれ地区にある室内マルシェには立ち寄ることができた。イートインもできるし、食材を購入することも可能。食材の質も値段も、パリ・ボンマルシェのエピスリー館だなこりゃ。
スウェーデンは日の入りが早いので、ディナータイムは17時くらいからのようだ。日本よりも早いのでは??
16時におやつ、20時にアペロ、21時にディナーなフランス生活を送っている身としてはにわかに順応できなそうだ。実際、21時前にはホテルに戻るので、夜は暇を持て余していた。
街歩きでみつけた甘いものたち
スウェーデンには、Fika(フィーカ)という文化があるという。
たしかに街を歩いていたらたくさんみつけた「Fika」ワード。寒いからカフェタイムが多くなって、そのお供に甘いものって感じなのかな?
見た目美味しそうなものはたくさんあったけれども、残念ながら現在の私は間食をほぼしない(すると胃がもたれて夜にひびく)ので、目でみて満足。一方、超甘党のOtto氏は、たまにセブンに立ち寄ってジャイアントコーンをさらに拡大したようなコーンアイスを頬張り、満足。
じょり家の旅フード
Otto氏は、KFCとバーガーキング*があれば生きていける。
*マックは食べているところをみたことがない
私は、苦手なものあれど、基本好奇心旺盛。旅ではできれば非日常=現地のモノを食したい。
そんな2人が旅行すると、外食はハンバーガー(なければピザ)、もしくは地元料理が食せるカフェ・レストランのいずれかとなる。すなわち、半分はハンバーガー。。
ホテルのグッドな朝食
非日常ではちゃんと朝食をとる。
ホテルの朝食が、スウェーデンらしく選択肢多い感じでよかった。
朝たくさん食べたので、毎日2万歩いけたのかな?
ランチの常連・バスタードバーガー
ストックホルム初日。ホテルに到着後、観光に繰り出すもすぐに空腹で倒れそうな2人がよれよれで入ったのが、Bustard Burgers(バスタードバーガー)というお店。スウェーデン発祥なのかな?いくつか店舗があるようだ。
最初、ビーガンのお店なのか?と思ったくらい、ビーガンメニューがふんだん。我が家は自明ながらビーガンではないので、ミートパティメニューで。
さすが物価がお高いスウェーデン。ユーロに換算すれば、平均給与とか勘案するとまあそうよねって感じだけど、日本円に換算するとただただ恐れ慄く・・・
いやいや、旅は非日常。金に糸目はつけるな。
嗚呼でもこれハンバーガー(涙)
ただ、このポテトが史上最高に位置づく美味しさで衝撃。理想的なカリッ・サクッ・フワッ。このポテトのために北上したいくらい。
これに味を占めたのか、最終日、地下鉄アートプロジェクトランを終えた後のランチは、Otto氏の要望でこれまたBustard Burgersの他の支店へ。3日で2回目。外食でいうと3/5がバスタードバーガー、昼食だけでいうと2/3がバスタードバーガーである。観光客にしてまさかの常連。
あの激ウマポテトを食べられるならいいわよと承諾したものの、初日とは違う支店にいったらポテトがあれじゃなかった。あれよあれ、なみなみのやつクレヨ。
うちに芋をカッティングする道具だけはあるけど、こんなにうまく揚がる自信がない。なみなみポテトを食べにストックホルムのあの支店にいきたいぜひまた。
オンリーワンなスウェーデンランチ
高台にのぼってストックホルムの景色を見渡した後、私の要望を聞いてもらって(すなわちノットハンバーガー)、ガムラスタンにあるレストランでランチを。空腹で倒れそうだったので、Googlemapを見ながら入れそうなお店を選んだ。
Otto氏とは食はアレだけど、「とりあえずビール」が合うからよい。
このお店、サラダとパンとコーヒー、クランベリージュース、などなどがセルフサービスでランチメニューについてくるところがとてもよかった。
さてメインのご登場。魚派な私はニシンのフライ、肉派なOtto氏はミートボールをチョイス。メインの付け合わせにじゃがいもピュレと甘酸っぱいジャムがついてくるのがスタイルらしい。
ふたつとも大変美味しい。夜ごはんいらないくらいに。
ただ、基本的に塩味が強い。寒いから?
しょっぱい→喉乾く→ビールのエンドレス。そりゃみんな飲むわ。
異国でハンバーガーとポテトを食べるのもよいけれども、やっぱりストレスなく思う存分飲んで食べるならば、胃袋と肝臓の合う女友達と行くのが一番楽しいんだろうな。これ真理。