アースデーと、みつばちスイーツと
先週の木曜日、4月22日が何の日だったか皆さんはご存知だろうか?
答えは、「アースデー(Earth Day)」🌍
アース・デーなのかアース・デイなのかよくわからないけど、別名「地球の日」と呼ばれるらしい。
フランスでは、「Journée de la Terre」と呼ばれ、全世界的に地球環境について考える記念日である。
国連主導のSDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))とか、サステナビリティとかエシカル消費とか、日本でも最近よく聞かれるワードなのではと思う。このアースデーについてはカナダのMayさんが書かれていたこちらの記事をぜひご一読いただくことをおすすめ。
カナダ在住のMayさん、私が熱烈フォローしているお料理専門のご近所様とはまた違う意味で、ソーシャルトピックやフランス文化&アメリカ文化の混在するカナダ事情について、多方面にアンテナにょきにょきな記事を書かれていて、これまたいつも熱烈に楽しみにしている。
今回の「アースデー」の記事もとてもわかりやすくコンパクトにまとまっていて、カナダのエコ事情も興味深く拝見した。
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イカチョコ・サンドチョコ・キャンドルチョコの3冠の異名をもつ(=私が勝手に名付けている)チョコチップクッキーさん。
これまた勝手にかなりの親近感を抱いているご近所のお一方なのだけど、先日書いたガレットと麻婆マロニー丼の記事で、私が大好きな類のアツいコメントをくださっていた。
(前略)前世ミツバチ🐝の可能性アリでしたかー😁😁😁「花の蜜集めは晩年に課された危険な任務」(「生き物の死にざま」稲垣栄洋著)…ご苦労さまでした。。これやったことありますか?めっちゃかわいいです→https://www.google.com/doodles/earth-day-2020(イカ略🦑)
次回帰国したら買うリストの筆頭に、チョコさんが言及されている本、『生き物の死に様』を速攻で加えた。Kindleでも買えるっぽいけど、こういう本は紙でじっくり読むのがいいにちがいない。
ちなみに、かなり前のこちらの記事で大いに語っているのだけど、私は「はちみつ」がうまれてこの方大好きなのである。
それを踏まえ、チョコ師がめっちゃかわいいというこのリンク、早速訪ねてみた。
貼られていたリンクの内容は2020年のアースデーのプロモーションなのだけれども、あまりに癒し系のコンテンツゆえ子供に戻った感じで30分くらいずーっとぼーっとゲーム感覚でいじっていた。スーパーコンピューター世代的にはツインビーやりたくなる欲!
ハチの偉業について学んだことはたくさんあれど、大前提はこれだ。
・世界中の農作物の3分の2はハチの受粉によって存続できている。
・世界中の花の85%もハチに依存している。
・よって、ハチはこの地球にとって大事な役割を担う小さな生命体である。
すごない?やばない?ハチ様!!🐝
いくら前世ハチだし?とひとりごちたところで、働きバチの働きぶりは地球を支えるレベルですごかった。私のようなぐうたら人間は足元にも及ばず、もう足を向けて眠れませんよ。
そんなことで、今年のアースデー、我々の生活を支えてくれているハチ様たちに最大限の敬意を払い、何かはちみつ由来のおやつを作ろうと画策したのである。
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はちみつ系のおやつとなると、フランスのサイトだともれなくアラブ系の歯が浮くスーパー甘いガトーが上位で出てきて、イマイチ。日本のサイトで出てくるカステイラとかはちみつとなんちゃらのマフィーンとかとても気になるのだけど、ふわふわ系のお菓子はあまり好まないフランス人が若干一名いる現実。
色々考えた挙句、いつものやつでいくことにした。
昨年の夏に書いていた、はちみつレモンケーキという名の「ケーク・オ・シトロン・ミエル」。
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ケーク・オ・シトロン・ミエル
材料、作り方ともに、上に貼ったはちみつレモンケーキの生地となんら代わりがないので、そちらを参照いただけると幸い。はちみつだけ「花」から「山」に変わり、より味が濃厚になっているくらい。
これで生地のもとができたので、パウンド型に入れて焼き上げる。今回は焦げすぎず綺麗に焼き上がった。
焼き上がり、粗熱をとったらシロップをたーーーーーっぷりと染み込ませる。
何往復もしながら染み込ませて、そのまま1時間ほど落ち着かせる。
1時間ほどしたら、レモン汁と粉糖のゆるめのアイシングを全体にかける。
今回、粉糖がぶわあああぁ!っと出てきてしまって、アイシングを作りすぎた。
無駄にするのももったいないから、側面つらら状じゃなくて全部アイシング・コーティングしちゃえばよくね?という太っ腹状態。結局ハケで全体に塗り塗り。ビオレモンの皮をゴリゴリして真ん中に黄金のみつばち・ロードを通す。
通常はピスタチオも砕いてのせるけど、今日はみつばちデーなので黄色オンリーで。このまま冷蔵庫で一晩眠りについていただこう。
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みつばちマカロンコック
週一マ活(=週一でマカロンを焼く活動)を行う者として、マカロンはデコレーション・付け合わせとしても使用可能なのである。
今日はいつものフレンチメレンゲ・ラデュレ配合のマカロンコックをみつばちの黄色・チョコペンでみつばち模様にしてみる策だ🐝
使うのは黄色のパウダー状の着色剤。メレンゲの時点で加えてみる。
メインのケークがはちみつレモンを標榜しているのに、マカロンが外見だけというのも物悲しいと思い、ダメ元でマカロナージュの際にレモン汁をスプーン2杯くらい加えてみた。
いつもより生地がゆるゆるっとなってしまったのだけど、なーーんと!!
ピエと焼きが安定してできるようになった我がマカロンコック、唯一の改善点が表面のボコボコだったのだけど、今回表面がいつもよりつるっとしている!
いつもより整ってませんかね? >ケイチェル・マカロン師匠
そもそもが粉の配合(アーモンドプードルと粉砂糖)が多めなので、レモン汁のような水分を足してみるのはあながち間違いではなさそうだ。次回以降、着色粉は若干量の水分で解いてみる試みをしてみよう。
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今回もOtto氏に、「なぜキミはガナッシュを作らないのか?」と問われたけど、
まずはコックをフランスのメゾン由来の理想の配合で安定して作ることがミッションなんだわそこんとこよろしく!!
それに今回は色的にも素晴らしくマッチするヌテラ(ヘーゼルナッツペースト)があるからこれでいいやってことで、ヌテラぬりぬり。
チョコペンでみつばち模様描き描きした片割れをのせる。
みつばちマカロン完成。落ち着かせるため、こちらも一晩冷蔵庫でおやすみいただく。
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翌朝、並べてみましょ。
これはあれだ。一番に思い浮かんだのがこちらで。誰かはわかってくれるはず。
黄色5 - 黄色いお空でBOOM BOOM BOOM
クリソツじゃないですかね???
そしてこちら、
シトロンケーキに群がるみつばちに見えはしないか・・・?
そうだ、これ食べるものだった。ってことで、
ケーキ入刀の儀。
入刀後も、ミツバチ群がるの図🐝
作り手としては、生地もなめてるし、まずくはなかろうってことでもう大満足。
Otto氏のフランス人的反応
さあ皆さんお楽しみ、スイーツ大好きな中年マッチョ系Otto氏のコメントタイムのお時間がやってまいりました!
アースデーの翌日。金曜の夜に満を待して、はちみつデセールのおなーりー。
これはね、パタティパタタでこれこれこういうことで・・・と、アースデーにちなんでミツバチの偉業に感動してはちみつ入りのお菓子を作ってアベイユ(ハチ)にもこだわってみたのだよ!!と話すまもなく、始まりました。
なんか、かいてる。
「なんか」の正体は、「スペキュロス・ペースト」。
スペキュロスペーストとは、 以前私がダイエットしたいOtto氏のためにバターなしのガトー・オ・ショコラを作ったときにまさかのまさかで登場したこやつのことである。
Otto氏みずから、「これもハチやで🐝」と。
まさかの、ケーク・オ・シトロンもミツバチ化!!!🐝🐝🐝
あまりに予想外すぎて、もうお腹が破れるんじゃないかってくらい笑った。
今年イチ笑ったかもしれない。なにこれ、夫婦漫才?
あまりに私が笑う=喜ぶので、それからというもの、翌朝私が寝てる間に早起きのOtto氏が朝ごはんに食べた写真がLINEに送られてきていた。
今度は蜂の巣チック!!
これにも喜んだら、そのまた翌朝、つまり本日日曜の朝もこんなのが来ていた。
蜂の巣巨大化している!!
ちなみにこのスペキュロスペースト、「Lait 60%」って書いてあるんだけども( Lait=牛乳)、それをみて「これは牛乳60%だから太らないんだなはっはっは」と、冗談混じりに呟きながらもぐもぐする我がOtto氏。
私のnoteに頻繁に登場していることを知ってか知らぬか、自らおもしろネタをぶっこんでくるユーモアたっぷりなOtto氏を、私は愛してやまないのである。
今日の俺ショット
ハチのかぶりものはさすがに持ってなかったので、ちょうど2年前の様子を。
2年前の俺っちはシロクマしてたよ!