過去についてつらつらと綴ってみる。┊①最終的に愛人と共に蒸発した父親


今夜も眠気が来てくれないので、わたしの過去を少し綴ってみようと思う。
正直なところ、幼い頃から割と過酷な人生を歩んできたとは思っている。昔は不幸な自分に酔ったり、自分が不幸じゃないと許せなかったり、そんな時代もあった。
だけど、今のわたしはそうではない。過酷な過去があったからこそ、出会えた、繋がれた大切な人たちも沢山いるし、わたしの人生はとても『普通』とは言えないと思うけれど、色んな出来事があって今の自分が居るのだから、過去の不幸だった出来事も無駄ではなかった。…と、半分思えるようになったところ。そりゃあ完全にそう思うことは、多分仙人にでもならないとできないんじゃないかな。
今も辛い状況に居るけれど、自分が不幸だとは思っていない。

攻撃的で気分屋で、最後まで女ったらしだった父親

5年以上前に父は愛人と共に蒸発したので、どこでどんな生活をしているかなんて知らない。いつか自分の行いの報いを受けて後悔して欲しい。そして、二度とその面を見せるな。と思っている。

物心ついた頃から、両親はよく喧嘩をしていた。原因は父の不倫だ。わたしが幼稚園年少の頃に、激しい喧嘩の末、母が耐えられなくなり、「出ていこう。行くよ。」と言われ、母、わたし、そしてまだ赤ちゃんだった弟、3人で家出をした。親戚の家に避難したのだけど、父は怒り狂って探しまくったらしく、インターホンのチャイムが鳴り止まずにすごく怖かったことを覚えている。
変な話、その記憶がわたしの一番古い記憶。冬だった。何色のコートを着て、どんな道で親戚の家へ向かったのか、未だに鮮明に覚えているしフラッシュバックすることもある。このことに関しては感情的には吹っ切れているから、良いのだけど。

幼いわたしは、家族がバラバラになることが怖かった。だから、父のことは大嫌いだったけれど『大好きなお父さん』と言い聞かせてお父さんっ子を演じていた。精神科に掛かり始めるまで。なので、結果的にこうなったことが悔しくもある。やるせなくもある。幼いわたしの努力は無駄だった。そう思うと悔しい。怒りがふつふつとわいてくる。

1回家出をしてから、激しい夫婦喧嘩はかなり減った。
ただ、元々父は攻撃的な性格だった。そして、気分屋だった。気分が悪い時や気に入らないことがあった時、イラついている時は、弟ではなく女のわたしをターゲットにして、些細なことで暴言を浴びせられたし、理不尽に叱られたし、その叱られている時にクッションやらリモコンやら色んなものを投げつけられたりもした。
でも、女ったらしなので、しょっちゅう出張(笑)に行って長期出張(笑)も頻繁だったので、多分家にいた期間は半分くらいだったんじゃないかな。
父が居ない家はすごく息がしやすかった。もう、戻ってくることは無いので、怒りはあるけど『居なくなってくれてありがとう』という気持ちが大きい。ずっと父が身近に居たら、わたしはそれこそとっくに消えていたのではないか、と考えたりもする。

表面はとても良く、わたしもお父さんっ子を装っていたので、何の問題もないどころか仲がとても良い親子に見えていたらしい。

まだまだほんの一つまみも書けていないけれど、今回の遁走・飛び降りは父に関するトラウマ治療のストレスがきっかけだったので、今はこれ以上深く書くのはやめておこう。
気が向いた時に追記していく形にしよう。

まぁ、親は親なので、情は捨てきることができていない。気持ちも割り切れているようでまだまだ割り切れていない。
怒りも湧いてこず、執着しなくなることがゴールなのかな、なんてことを思っている。

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