【日本一周 京都・滋賀編11】 国立博物館制覇を目指して
・メンバー
明石、尾道
・国立博物館制覇を目指して 筆者:尾道
明石の提案で急遽、京都国立博物館に行くことになった。タイトな旅程を組んでいたはずだが、ここまで巻きで進んできたおかげで、テキパキ行動すれば十分周れると判断したのである。
「日本三景」、「日本三大ガッカリ名所」などなど、何かしらの括りを見つけると制覇したくなる僕たちである。ここは東京、京都、奈良、九州からなる「国立博物館」の一角を担う地であり、今後の予定からして、制覇の難易度も易しめであるため、見学することになった。
東京国立博物館は学生証を提示することで無料見学ができた。だから今回も同じ展開を期待したが、カウンターで学生証を提示すると照合に要する一拍が開いたのち、見事に突っぱねられた。早慶と云えども西での権力は皆無らしく、通常料金を請求された。
美術館・博物館めぐりの第一線にある者が、学生証を印籠か何かと勘違いして恥をかいたことを心より恥じる。財前五郎
平成知新館に進むと、初めての地であるにも関わらず、なぜか見覚えがあるではないか。脳内データベースで検索をかけると、建築の授業で紹介された、慶應OB谷口吉生の作品であることが判明した。
直線を基調とした設計はモダニズム建築の最前線といった趣である。加えて、ピロティに細い柱を使用し、エントランス手前に長方形の人口池(?)を設けることで、開放感溢れる端正な造りとなっている。
さて、肝心の展示内容であるが、この時間帯、私の疲労度はピークに達しており、微睡ながらの見学となったため、記憶がほとんどない。明石のスタミナを嘆称しつつ、館内のベンチで小お昼寝を取らせていただいた。ぐぅ。
平成知新館の見学を終え、隣に建つ明治古都館の見学に移る。内部の見学は叶わなかったが、外観を眺めるだけでも十分な建築鑑賞となった。青空に映える重厚なレンガ造りのエントランスには、ガラス張りが施されており、ゴシック×モダニズムという物珍しい体裁を取っていた。
お洒落で尚且つどこか挑戦的な建築は、心の奥底に迫るものがあるからたまらない。さて、お次は本日最後の観光スポット、慈照寺。十分な見学時間を確保するため、急いで向かう。