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【旬杯】夏の短歌3選

#旬短歌
として投稿させていただきます。

ひとつめ

雨ならば
バレないように
逢えるから
雷様と
談合する7月

七夕のふたりはたぶん、
逢瀬を見られたくはないでしょう。
雨なら空の上でバレないように会えるからと、
雷様にお願いしてるに違いない。

ふたつめ

ソーダ水
チェリーの赤と
俄か雨
グラスのフチに
腰掛けるサーファー

コップのフチ子さん的に、
グラスのフチにサーファーがいます。
このサーファーは丘サーファーで、
そしてチェリーボーイです。
ソーダ水を眺めながら、
そんなことを考えている、夏の日。

みっつめ

しけってる
恋とわかって
続けてる
たまに散る火が
愛と呼べそうで

しけった花火のように、
もうつかない恋だけど、
たまに火花を散らして、
キラキラすることもある。
それを愛と呼べるかもしれない。




ということで、こちらへの参加作品でした。

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