【#1-4】 糖質、炭水化物、ぶどう糖、食物繊維ってなんだ。
この章では、糖質ってなんやねん。食物繊維ってなんやねん。
ブドウ糖って?炭水化物って?というお話をします。
ご飯とお砂糖って何が違うの?野菜とは何が違うの?を知りたい人どうぞ。
1. 単糖
まず初めに、炭水化物は糖質と食物繊維の総称です。
糖質は、単糖を基本単位とした分子の総称です。簡単に説明すると、単糖(1つの糖)が数個繋がったものが、デンプンやお砂糖(ショ糖)だったりします。
では、それぞれ何が違うの?という話ですが、構成する単糖の種類と結合タイプの違いです。
2. 二糖類
例えば、ブドウ糖(=グルコース)は単糖の一つですが、グルコースが二つ結合したものをマルトースといい、これは二糖類と呼ばれる糖の一種になります。
このマルトースは別名麦芽糖ともいい、聞いたことあるでって人もいるかと思います。二糖類にはラクトース 、スクロース、トレハロースなどが存在し、ラクトースとスクロースはそれぞれ乳糖やショ糖(一般的な白砂糖)と呼ばれています。
マルトースやトレハロース、この二つは結合様式が異なります。構造式を示さないと説明が難しいので、深く勉強したい人以外は、単糖同士の手の繋ぎ方が違うって覚えておけば大丈夫です。
ちなみに、ミルクを飲んだらお腹下しちゃうって人も多いかと思いますが、遺伝的な乳糖不耐症と言います。これは、乳糖をガラクトースとグルコースに分解して、消化するための酵素 (ラクターゼ)の活性が遺伝的に低くなっていて、分解できないために起こる症状として知られています。
3. 多糖類
では、三つ以上繋がったらどうなるか、、、
三糖類もあります。それ以上は、多糖類 (Polysaccharides)と呼ばれます。これは、デンプンやグリコーゲンと呼ばれるグルコースの貯蔵に使われるもの(貯蔵多糖)や、セルロースという植物の体(細胞壁)を構成するもの(構造多糖)がよく知られています。これらは似て非なるもので、どれも単糖であるグルコースがつながってできたものですが、全てつながり方が異なるために、性質が違います。
ちなみに、デンプンは植物で、グリコーゲンは動物で多くみられます。例えばグリコーゲンは筋肉や肝臓で蓄えられることを中学理科とかでやったあなーと、思い出す人もおられるかも。。構造多糖にはムチンなどエビやカニなどの甲殻類の体を形成するものも知られています。
4. もち米って?
デンプンは植物に、と言いましたが、もちろんお米も植物です。デンプンというのは細かく言えば、アミロースとアミロペクチンという、グルコースのつなぎ方の異なる多糖の混合物です。(デンプンを分解する口内の酵素アミラーゼって聞き覚えありません??)
このアミロペクチンには粘り気があって、このアミロペクチンの含有量が多くを占めているものはネチネチします。そうもち米です!!!
多糖類にはタンパク質と結合したものも存在し、ここでは名前だけにしますが、プロテオグリカンやコンドロイチン、ヒアルロン酸などがあります。
5. 食物繊維
え、まってまって、食物繊維ってなんなんじゃあ。って話ですが、確かにセルロースのように糖でできてるんだから糖質じゃないの?と言われればそうとも言います。
ただ分類的には、ヒトが分解するための消化酵素を持たないものを食物繊維と呼ぶことが多いようです。草食動物はそれらを分解できるから、エネルギーとして活用できるんですね!
我々は食物繊維は分解できないので、エネルギーとしての利用はあまりできませんが、それが故に便通をよくしたり、メリットもたくさんあることは実感できているかと思います。
えのきたくさん食べたらお通じどうなるかご想像にお任せします。(みなまで言うな)
ヒトで言えば、グリコーゲンとしてグルコースを貯蔵する。。。
なんで貯蔵する必要があるのでしょうか、グルコースってなんだっけ、ブドウ糖か。エネルギーとして使われるって聞いたことあるなあ。
次の章では、食べたブドウ糖(お米とかパンとか主食に多い)が実際にエネルギーとして使われるとはどういうことなのか、どんなふうにエネルギーに変換されるのか、説明していきたいと思います。
ではでは。
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