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障害と逸失利益をめぐる調査報道

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障害者雇用の賃金が低い背景から副次的に起きていることとして、事故死の損害賠償額が、障害を理由に大幅に減らされる現実。大阪高裁が難聴の11歳女児の逸失利益を「一般の100%」とし「…
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記事一覧

「聴覚障害の逸失利益100%」大阪高裁判決確定で、出版に向けて始動します

大阪高裁で1月20日に判決が下された、聴覚障害女児の逸失利益を全労働者の100%と認めた裁判で…

【執筆】感音性難聴とは|聴覚障害がある方の仕事の探し方や悩みについて紹介

「聴覚障害があってもささやかな合理的配慮の下で健常者と同等に働ける」とした大阪高裁の判決…

「ささやかな合理的配慮」の話(2025年1月4週)

 毎週土曜、シニアの皆さんを対象にZOOMを通じ、時事ニュースや科学ニュース解説を行っていま…

@kitamitsunari
1か月前
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可能性を閉ざさない社会へ〜ある判決が問いかけるもの〜

事故が私たちに問いかけた大切なこと 2018年2月1日、大阪市生野区で痛ましい事故が起きました…

障害者の就労実用性の評価手法が変わる?:逸失利益算定の新基準(大阪高裁判決)

社会保険労務士の松原です。 【本日のテーマ】 「障害者の就労実用性の評価手法が変わる?:…

大阪高裁が聴覚障害で逸失利益「全労働者の100%」新聞・放送局の報道まとめ

大阪生野聴覚支援学校重機死亡事故の民事裁判控訴審で、1月20日、大阪高裁が聴覚障害で逸失利…

大阪高裁で聴覚障害児の逸失利益裁判控訴審が結審 判決は来年1月

9月3日午後2時、大阪高裁。聴覚障害の子の逸失利益の控訴審が結審しました。自らも聴覚障害のある久保弁護士が意見陳述し、7月の優生保護法裁判の最高裁判決や岸田総理が障害者に対する偏見や差別のない共生社会に向けた対策推進本部の立ち上げを表明したことに言及したうえで、裁判所に「正しい判断を」と求めました。 判決は来年2025年1月20日午後2時。 大阪の司法記者クラブには記者クラブに入っていないフリーの記者は入ることができないので、フリーライターの私は会見の報道を待機。東京の司

【寄稿】鳥取市人権情報センター「架橋」に「障害と逸失利益~いのちの価値に差のない…

鳥取県鳥取市の公益財団法人、鳥取市人権情報センターの冊子「架橋」に、私の寄稿が掲載されま…

「聴覚障害児の逸失利益85%」に遺族控訴。衆院法制局では立法的解決に向け検討も

「落ち度のない娘の障害で減額、腑に落ちない」 2月27日に出た、「聴覚障害児の逸失利益を85%…

私たち一人ひとりには、「命の値段」がつけられている。

【全文無料公開】 いまから5年前、大阪市生野区で当時11歳の女の子が亡くなった。ショベルカー…

乙武 洋匡
2年前
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【3月8日国際女性デー】難聴の女の子の将来の収入は健常者男性と差があるの?大阪地裁…

私は2月27日大阪地裁で、聴覚障害(難聴)の11歳の女の子、井出安優香さんの交通事故死をめぐ…

「裁判所は差別を認めた」聴覚障害児の逸失利益は85%

筆者は大阪地裁の傍聴席で判決を聞き、報告集会に出た。 後ほど、報道検証、判決深堀り、専門…

【2月27日判決】安優香さん裁判への署名運動、最後の提出。11万人の社会的関心を示す…

最後の署名提出 筆者は2月15日、大阪地裁で係争中の聴覚障害児の逸失利益をめぐる裁判で、原…

聴覚障害児の逸失利益裁判が結審、2月27日判決

大阪地裁で続く聴覚障害児の逸失利益をめぐる裁判が、11月28日結審となり、弁論は終結した。判決は2023年2月27日14時に言い渡されることになった。 健常者の6割は妥当か 交通事故死した井出安優香さんの遺族である原告の井出努さん・さつ美さんは、安優香さんの逸失利益を「一般の平均年収(497万2000円)を元に計算」と訴えてきた。被告側は、「安優香さんの難聴度合いから成人しても正社員就職や昇進が難しかった」という理由で「聴覚障害者の平均年収(294万7000円)を元に逸失