ICTスキルアップ:高校授業でも使えるCanvaで思考力・判断力・表現力が育つ
この9月からデバイスの入る学校が高校でも増えてきました。特にクロームブックの導入が多いのですが、どうも授業で活用の仕方が見えないなんて話もよく聞きます。まずはプラットフォーム。Google Classroomが入っているはずです。でも、生徒が創造性を発揮するには実はちょっと足りないんです。そして、創造性というのが実は重要なキーワードとなります。
なぜ創造性なのか
あなたは、どんな時に頭を使いますか?どういう時に新しいスキルを身に付けたなあと実感しますか?どんな時、喜びを感じますか?
例えばここに美味しい料理があるとします。もちろん一人で食べても美味しい。でも人と美味しさを分かち合えたら、もっと美味しい。「同じ釜の飯を食ってきた」なんて言葉があるくらいですから、文化の中では個食よりみんなで囲むテーブルが大事にされてきました。
では、料理を通して学ぶとしたら、それは家庭科の本を読むことだけで身に付くでしょうか?本をレポートにしてまとめたら?実際に材料を揃えて作ってみたら?自分なりのアレンジを加えてみたら?
テーブルにつくあの人をターゲットにして、どうしたら喜んでもらえるだろうって考えたら?そう、この辺りから随分自分ごとになってきますよね。
それは5教科でも同じ。創造性や協働があることで学びが一気に深まるんです。
授業がじぶんごとになると
これは、実際にCanvaを使った授業に関する記事です。今教えている高校2年生での実践ですが、Canvaでの自己表現になった瞬間、教室が静まりかえりました。みんな一生懸命、どうしたら想いをうまく表せるだろう、伝えられるだろうと考えて形にしていきます。
気づくとチャイムが鳴り、それでも黙々と作業を続ける生徒たち。その過程で、効果的なレイアウト、伝わりやすい英語の表現、配色、文字サイズなどを何度もやり直しながら考え、形にしていくのです。どうしたら自分をもっとうまく表現できるだろう。見た人はどう感じるだろう。効果的に伝えるには?そこには様々な高次思考が絡んでいます。思考力や判断力、表現力そのものです。
Canvaで何ができるの?
上記の内容も、ちょっと前なら、紙とペンでやっていた作業でした。でも、紙は無駄になるし、失敗したら消せない。ペンは思い通りの色があるとも限らない。それ以上に、一から作っていくのは絵心のない者にはとってもハードルが高いですよね。「ヘタウマ画伯」とか呼ばれたくありません。
Canvaなら最初からプロの作ったテンプレートが豊富にあるので、それを活用することができます。例えばポスターひとつとっても何十ものテンプレが用意されていて、あとは色や文字を変えていくだけ。
一つのテンプレートからいくらでも広げられる
例えばこんなテンプレートがありました。私の運営するオーガニックラーニング では、統一感を出すために使う色をある程度限定しています。
そこで、いつも使うピンク系の配色に変え、写真もFaceBook友達向けに自分の写真にしてみました。不特定多数であれば、プロのモデルさんの写真を使いますが、FaceBookは基本的に知り合いの中の小さな輪なので自分の写真を使うことが多いです。
ちょっと遊び心のあるバージョン。これは男の子が泳いでいる画像から背景を切り取っています。プロバージョンや教育者向けバージョンならこの機能を使うことができます。「エフェクト」から探してみてください。
そしてこの記事のトップ画像です。夏の講座なので、それっぽくしてみました。12月にするときは、サンタさんでしょうか。季節感って結構大事です。
さいごに
創造力をなぜ私が大切にするのか。それは、自分の作ったものは誰でも愛おしいからです。そんなでもない?では市販のプリントと比べてどうでしょうか。全く次元が違います。しかも、Canvaなら絵心のない人でも美しいテンプレートを使うことができます。心が動く学びで、心が動くアウトプットをし、人の作ったものを見てまた刺激される。そんな創造の循環を目指したいと思います。
オーガニックラーニングでは2021年夏と冬にCanva, Google Classroom, 授業デザインをみっちりと学ぶ講座をオンラインで行います。
まだまだ外出制限の厳しい夏ですが、そういう時こそオンラインでワイワイとやりましょう。先生以外も大歓迎です。
最新の講座情報はこちら↓↓↓