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小さな寄付をする理由(希望の牧場) : 独り言
本当に本当に小さな寄付。
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この物語は、
原発事故原発事故で被曝した牛を、
殺処分せずに育てると言う実話。
『売れない牛を生かしつづける。
意味がないかな。
バカみたいかな。
いっぱい考えたよ。』
吉沢さんは
きっとまだ
考えているだろう。
でもね。
考えなくちゃいけないのは、
吉沢さんだけじゃなくて、
みんなが全員、
考えなくちゃいけないんだと
思うんだ。
希望の牧場の意味を…。
希望の牧場から見えてくる、
命や
希望(幸せ)や、
社会の仕組みや、
人間の在り方や、
入り組んで複雑で
見ないふりして生きる歪んだしくみや…。
そしたら、
どんな人も
光と闇が混在する世界でも平和に暮らせる気がしている。
そう。
ムーミン谷みたいに。
希望の牧場には、
殺処分されるはずだった300頭余りの牛が、
広い牧場で暮らしていた。
もう、13年経って頭数は減っているけれど。
私は、
放射能汚染されたおかげで、
人間に食べられることなく、
300頭もの牛が寿命をまっとうして生きられるなんて、
本当に希望の牧場だと思った。
だって、
牛に生まれただけで、
どの牛も途中で人間に食べられるちゃうんだよ?
だけど、
吉沢さんのおかげで、
300頭もの牛が天寿をまっとうできる。
牛という生き物は、
単に人間の食糧としての命。
そう言う命としてしか生まれることがない。
そんなことにも気づかずに生きていた。
でも、
その一方で、
吉沢さんは、
重い重い十字架を一人で背負って、
『命』と向き合うことになった。
この何もかも過剰となった社会と向き合うことになった。
牛の寿命は40年程。
吉沢さんの寿命が尽きる時、
牛たちの寿命も尽きると言う。
牛の寿命と吉沢さんの寿命が尽きる時、
この物語は泡の様に消えるのだろうか?
それとも、
世界が平和になってこの物語が必要なくなっているだろうか?
色んな意味で希望の牧場だなと思う。
希望と言う言葉はその言葉自体に、
光と影を持っており、
どうか光になります様にと祈ってしまう。
でもね…。
なぜか、
その祈りは、
私を穏やかにする。
複雑すぎて答えが出せないんだけど、
その穏やかさが答えなんじゃないかと思う。
だからね。
この絵本を買ってわずかな寄付をする。
そして、
誰かにこの絵本を手渡して行く。
明日、
あなたに手渡してもいいですか?