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ハウルよりもルックバックが人気だったわけ【アメリカ留学日記】

 不思議だなぁと思いました。

 アメリカの映画館で、日本作品が上映されていたので行ってみたら・・・

 「ハウルの動く城」では映画館はガラガラ。
 私と友人の他に3、4組しか観客がいませんでした。

 
 ただ、「ルックバック(Look Back)」はチケットが取れなくなるくらいに満員。
 一体なぜなんだ?!

#映画感想文



Look Backってどんな映画?


 そもそもLook Backがどんな作品かといいますと・・・

学生新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメイトからも称賛されている小学4年生の藤野。そんなある日、先生から、同学年の不登校の生徒・京本の描いた4コマ漫画を新聞に載せたいと告げられる。自分の才能に自信を抱く藤野と、引きこもりで学校にも来られない京本。正反対な2人の少女は、漫画へのひたむきな思いでつながっていく。しかし、ある時、すべてを打ち砕く出来事が起こる。

映画.comより


 このあらすじにもある通り、
 Look Backは漫画家を志した2人の少女の成長を追っていく作品です。


 そう、この主人公は藤野というらしく、
 偶然にも私と同じ苗字なんですね。(実はそれが理由で観に行きました笑)

 ただそれだけの理由で観に行ったので、
 良い意味で全く期待をしていなかったんです。
 どんな映画なんだろうくらいの気持ちで映画館に足を運びました。


 そしたら、何とまあ最高の映画じゃないですか。
 本編自体は58分と短めではあるのですが、そんなことを感じさせないほど濃く、中身の深い作品でした。

 そして周りを見れば、泣いている人がかなりいらっしゃる。

 吹き替えではなく英語字幕だったので、このストーリーの内容が100%全ての観客に伝わっていたかはわかりませんが、
 そのくらい、人々の心を打つ作品だったのだと思います。




チェンソーマンが人気の秘訣かも


 さらに面白いなと思ったのが、
 エンドロールになっても誰も席を立たなかったんです。
 (アメリカでは、本編が終われば本当にみんなすぐ席を立って出ていってしまう!これがカルチャーなのでしょうか・・・)

 そして、その後に続けて放映されたインタビューを食い入るように観ていたんです。


監督の押山清高さん

 その流れに押されて、
 (自分はなかなか映画制作の裏側に興味を持てないのですが、)制作インタビューを見てみると・・・

 人気の秘訣が見えたかもしれません。
 みんな、チェンソーマンという言葉にめちゃくちゃ反応していたんです。


 ご存知の方も多いかもしれませんが、このLook Backという映画は

「チェンソーマン」で知られる人気漫画家・藤本タツキが、2021年に「ジャンプ+」で発表した読み切り漫画「ルックバック」を劇場アニメ化。

 という経緯でできています。
 つまり、チェンソーマンのファン=藤本タツキさんのファンであればかなり興味をそそられる映画のはずなんです。


「チェンソーマン」第一巻


 そして、これも全然知らなかったのですが、
 チェンソーマンは海外でかなり人気なんだそうです。

 よって、今回の「Look Back」も自然に人が集まったんでしょうね。


 きっとそれだけが理由ではなく、
 作品本来の良さや監督に惹かれて、という人もいるかと思います。

 そのどれも素敵ですが、
 個人的にこうやって日本の映画がアメリカでも楽しんでもらえているのは嬉しいなぁと思いました。


Look Backのポスター前で写真を撮る家族
(きちんと了承を得て撮影・掲載しています!)

あとがき:ハウルの動く城

 
 さて、冒頭にもお話しした通り、「ハウルの動く城」はなぜか人気がなかったんですね。

 この理由についてはよくわかりませんが、
 個人的にはアメリカで原作通りの声が聞けたので満足です!
 (英語字幕なのでキムタクの声が聞けました☺️)
 

日本でも映画館ハウルは滅多にない!

 ジブリファンとしてはこちらも多くの人に観てほしいところですが・・・笑

 これからもちょこちょこ映画を見に行こうかなと思います!

 以上、映画感想文でした。

 
*過去のビブリオも良ければ覗いてみてください!


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