こじらせ「魔女っ子"引き寄せ”さん」 #処方箋 2
前回まで、私のところにいらしてくださった、「こじらせ 魔女っ子 ”引き寄せ” さん」の事例をもとにマインドフルネス的処方箋を書いてみたのですが、長くなってしまって完結できなかったので、今回は処方箋の続きをば!
(事例モデルの方にはご了承を得て書いています)
まだお読みいただいていない方はぜひご一読くださいませ。
前回までのお話:#1・#2・#3・#処方箋
では、早速処方箋②を!
マインドフルネス的処方箋 その②
”幸せ” と感じる感覚ってみんな違うと思うんです。だからこそ、誰かと比べないってとても大切。
誰かにとっての「幸せ」を自分にも当てはめる必要はありません。前にも書いたように、幸せになるのに条件なんていらないんです。
あれがあれば….こうなったら….
そんな風に考えていたら、今の自分に戻ってきましょう。そして、その奥にある自分の「願い」に気がつけるといいなと思います。
「あれがあれば」どうなれると思っているのか。そこが大切です。
・お金があれば、どうなれるのか
・地位が手に入れば、どうなれるのか
・名声があれば、どう感じられるのか
・パートナーがいれば、どんな心の状態でいられるのか
・その物が手に入れば、何を感じられるのか
上に書いた後半の「どうなれる・どう感じられる・どんな心の状態でいられる」は全て、自分がそう思っているだけで、事実ではないことも覚えておきたいところです。
その上で、その後半部分、それが本当に望んでいることだということ。そちらに意識を向けられるといいなと思うのです。
それは前半部分が手に入らなければ、本当に体験できない物なのか、もう一度振り返ってみてください。
ここでわかりやすいように、私の講座でよく伺う例をいくつかご紹介してみますね。
①もっとお金が欲しい
→自分が不安になってしまうのは、学びたいことや行きたいことにお金をかけて経験できないからだ。あの人が活躍できるのは、そういった行動ができる経済力があるから、経験を積み、今のように活躍できている。だから、思いついたことを全部できるように、お金がもっと必要なんです。
→親の今の生活を見ていると、いろんなことを我慢していて、幸せそうには見えない。将来、自分がそうならないように、もっとお金を貯めておきたい。
②地位や名声が欲しい
→もっと活躍したい。みんなに認められているというのを実感したい。
→友人が活躍しているのをみると、自分ももっと頑張りたい。そして、そんな自分として生きたい。
③パートナーが欲しい・パートナーと仲良くなりたい
→この先もずっと1人で生活していくのかと思うと寂しい。支え合っていける理想のパートナーが欲しい
→パートナーが自分のことを理解してくれない。もっと仲良く、自分を愛してくれるようになって欲しい。
などなど、似たようなことを耳にすることが多いです。
どうでしょう、みなさん何かにお気づきになりましたでしょうか?
どれも、共通して言えること、それは前回の初めの「こじらせポイント」で書いた「安心」「安泰」、「承認」「賞賛」といった類のものです。
お金がもっと欲しいと思っているその奥には、「安心」を欲していたり、「承認」に結びつく何かを欲していたりします。パートナーや地位・名声を求めているその奥にも「誰かに認めて欲しい」という願いや、「安心感を感じたい」という願いがあったりするんだと思うのです。表面の「引き寄せたい何か」の奥にある「満たしたい何か」こそが大切です。それに気づくと、物や条件で「幸せ」になれるのではないことが分かります。
本当に欲している「安心」、「承認」を感じられるまでは、幸せゴールはどこまでも遠のき、たどり着くことはありません。
「安心」は「今ここ」にしかないもの。そして「承認」は自分が自分を「それでいいよ」と言ってあげること。それができると、もう他の誰かの持っているものと比較する必要もなくなります。
条件が揃って「幸せ」になれるのではなく、今ここの「幸せ」に気づけるかどうかです。
今ここにないものに、意識が向かいすぎていたら、今ここの自分に戻ってくるチャンスです。誰かと比較していることに気がついたら、そこから離れてみるチャンスです。
その積み重ねによって、誰かではない「自分にとっての幸せ」がちゃんとここにあるんだと気がつく力が養われていきます。
面白いことに、「今ここの自分にある幸せ」に気がつけるようになると、どんどん自分が気がついていなかった「幸せ」に気が付きやすくなるんですよね。
今を感じ、比較や評価から離れてみてください。今ここにあなたの幸せはすでにありますよ。
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最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
今回でやっと完結できた『これらせ 魔女っ子 ”引き寄せ” さん』。毎回ちょっとずつ長く書いてしまいました。
一斉を風靡した引き寄せの法則、実はそんなに突拍子もないスピなことじゃないんじゃないかなーというのが私の個人的な捉え方です。
笑っている人のところには、同じように軽やかに人がよってくるし、軽やかに人同士は、人間関係も軽やか。そして、何かしてみようという好奇心だって起こりやすいから、チャレンジだって身近なものになるよねというようなことなのだと思うのです。
さてさて、次回は、ところで私はどうして瞑想始めたの?的な私についてのストーリーなど(どなたもご興味ないかもだけど!汗)、お恥ずかしながら、箸休めのように書いてみようかなと思っております。
お時間の許す時にぜひお立ち寄りいただければ嬉しいです。
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