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「注文をまちがえる料理店のつくりかた」を読んで


買ってから積み本となってしまっていた、
「注文をまちがえる料理店のつくりかた」を
読みました📚


📍『注文をまちがえる料理店』とは

2017年、発起人の小国士郎さんがスタートさせた、認知症の方が働く料理店です。この店では、店にいるみんなが間違えることを受け入れ、一緒に楽しむというコンセプトがかかげられています!今ではこのコンセプトをもとに、いろんな場所でいろんなお店が開かれたりしているようです!

(長文ですので、YouTubeだけでもどうぞ!)

📍本を手にとったきっかけ

私自身大学時代は福祉系の学部に行ってまして、
このプロジェクトについては、当時、すてきだなぁ〜これがいろんな場所に広がればいいのにな、と思っていました。

あれから、数年近くの書店でたまたま見かけて、この写真たちすてきだなぁ、じっくり読みたいと思い手に取りました📚


📍読んで感じたこと

「間違えても、広い心で許したら、世界はよくなるかも」
本書のなかにあったひと文。

最近仕事をしていると対顧客、対取引先等、間違いは絶対に許されないと上司から口酸っぱく言われ続け、そんなのは無理だと心の内で思いながらせかせかと働く毎日。

たしかに絶対に間違えられない場面はあったって、そうではない場面もなかにはあるんじゃないかなぁ〜?上司が上司の顔色ばっかり伺ってしょうもないなぁ〜と若干の不満が増えてきてました。みんな余裕がないんです。

でも、『注文をまちがえる料理店』では、だれかが間違ったことを咎めず、みんなが心に余裕を持ってみんなが見守って、みんなが自分らしくいられる場所ができている。心の底からいいなぁ、と思いました!


認知症になった方にも、
今まで過ごしてきた人生があります。

私の祖父祖母が過去に暮らしていたり、いまも多くの方が通ったり暮らしたりする高齢者施設、いわば利用者にとっては生活の場。そこにいる個々が、やりたいことをできる施設ってあったらいいに決まってるけど、利用者の数、職員の数、人員的に難しいことがあるのかなぁ〜と道半ばで福祉の道から離れてしまった私は思います。

本書の中で出てきていた、かつて、ピアノ教室の先生をやっていた三川さん。『注文をまちがえる料理店』では、趣味でチェロをやっている旦那様と一緒にアヴェマリアを演奏していました。

数年前、認知症と診断され、楽譜が読めなくなり、鍵盤の位置もわからなくなってきてしまったり、いろんなできなくなったことの影響で、うつ状態になってしまったそうです。

そんな三川さんは、料理店で演奏することとなり、たくさん練習して、まったく間違えずまたピアノを弾けるようになったという。大きな拍手がわく中、「すごいでしょ!」と発起人の小国さんにお話ししているシーンがありました。


誰だってできなかったことができることは嬉しいこと。ただ、昔はできていたのに、それができなくなってしまうことや本当に好きなことができなくなってしまうことは本当に苦しいことなのではないかと思いました。ひとつの光が目の前から消えてしまうような、そんな気持ちなのかな〜。

そしてできなくなったことをまたできるようになるように奮闘するには、なにかきっかけがないと難しいよなと同時に思いました。

好きだったものをまたはじめるきっかけがあること、自分の殻というか一度閉ざしてしまったものを開ける場所があること、そういう機会は誰にでも必要だよなと思いました。


普段は認知症の方と関わりがないから、客観視できているだけと言われてしまえばそれまでですが、わたしも誰かのきっかけをつくる一員になりたいなぁ〜。誰かにきっかけを与えられる人間になりたいなぁ〜と改めて大学時代思っていたことを思い出しました。


森嶋夕貴さんの写真たちもキラキラしててすごいなぁ📷
こんなすてきな表情って場所に溶け込んでなきゃ撮れないよなぁと思いました!森嶋さんのパワーと雰囲気の朗らかさがそうさせるのかなぁと当時の空間にお邪魔したいなと思いました!


みなさんも写真だけパラパラするのも良いし、
興味があれば読んでみてください!



きっかけをつくった側の方のnoteを発見したので、
置いておきます!!
・一風堂note編集部

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