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【モンゴル南部】ドンドゴビへ

 今日の出発が朝早いと聞いていつ起きるか尋ねたら「8時に起きて9時に出る」とのこと。
 普通、もしくは遅いよ!県外へスノーボード行く時は朝3〜4時に起きるよ…
 なんにせよ早起きせずに済むのは助かる。

 またグランパが迎えに来てくれて、長距離バスが発着するドラゴンバスターミナルへ。
 チケットはオンラインでヤンジッドルマさんが手配してくれていた。

各方面へのバスを待つ乗客達


 途中のスーパーで飲み物、バスターミナルで弁当を買って食べて、出発時間を待った。

 ジュースより炭酸の気分だと話すと、チンギスはモンゴルのコーラを勧めてくれた。

子ども用の風邪薬とペプシを混ぜたような味がした
⬇️スーパーでは、見覚えのある物もない物もたくさん⬇️
弁当に付いてきたフォークは、2回刺したら先が折れた


 モンゴルで見かけるプラスチック製品は、どれも脆そうに見える。
 売っているオモチャもマクドナルドのハッピーセットぐらいのクオリティかな…

 弁当で久しぶりにレタスを食べた。
 チリソースを欲しがるチンギスとソースを交換して、もらったオーロラソースで食べる揚げたチキンと白ごはんは美味しかった。

いよいよ出発

 バスではチンギスと日本食の話をした。
 好きだと言う「ケーキみたいな麺の塊にカレーがかかった物」がわからなくて議論したけど、食べたという日本食レストランのHPから写真を見せてもらったら広島焼きだった!笑
 そしてそこのメニュー全部が日本食だと言って譲らなかったけど、写真には中華料理や韓国料理も写っていた。

 説明する時に描いてくれた絵が下手で、笑ったらイラスト対決する事になった。
 チンギスにも上手くない事があって安心した。
 「車」のお題でチンギスはレーシングカー、私は乗用車を想定して描いた事が興味深かった。

 チンギスは「ゴビでは牛でなくヤギの乳搾りがあって、ミルクはそれを飲むだろう」と話してくれた。
 味は牛の物と似ているらしい。同じく夏に採る馬の乳は酸っぱくて、冬に採るトナカイの乳は脂っこいと聞いて面白い。

 途中では動物が、バスが行く道を渡る所も見る事ができた。

 テレビでよく見る光景!

 チンギスは、というか大体のモンゴル人は視力が良いみたい。
 眼鏡をかけている現地人ぽい人は少ないし、すごいスピードですれ違う車を指差して「〇〇だ」とチンギスは言う。
 遠い物を見るのはもちろん、動体視力も良いっぽい。

 道中立ち寄ったトイレはすごかった。

仕切りだけでドアはない
ドロドロの地面に、ただ穴が掘ってある

 用を足している間も、普通に外を歩く人が見えた。

 トイレの側になぜか白い子猫がいて、1人の女性がバスに連れ帰って来たので、途中から車内では猫の鳴き声が聞こえるようになった。

途中の町で小休憩
マンダルゴビの風景

 経由したマンダルゴビで立ち寄ったスーパーでアイスを食べようと思ったら、全てのアイスが溶けていた。

こんなにあるの全部!


 扉の中は冷えていたけど、きっと冷蔵庫の設定温度だったんだな…

 代わりに、今度はモンゴル製パインソーダを買ってみた。

パイン飴の味がした

 モンゴル製の物はシロップの味が強い印象。

 町にはナイトクラブもあり、日本のものと違って老若男女が集まるらしい。
 この町出身のチンギスグランパも、来た時は訪れるとの事。

 町を抜ける時は、道の真ん中にできた深い水たまりを建物ギリギリまで車体を寄せて越えて通った。

 覚悟はしているけど、ハマった時を思うと恐ろしい。

 だんだん道路脇の緑と動物が減ってきて、バスの出入口に掲示されてるどこのバス停や町でもなさそうなのに「そろそろ降りる」とチンギスが言う。
 モンゴルのバスはルートが決まったタクシーのような物で、通る道や町なら道端であっても降ろしてもらえるみたい。
 ゴビのファミリーらしき相手に電話をかけて、ドライバーに代わって降りる場所を打ち合わせていた。

目印もない所で待ち合わせる

 突然チンギスが「着いた」と言って、一緒に降りる。
 ホストマザーの妹さん?が車で迎えに来てくれて、一旦は彼女の家へ。

 彼女の旦那さん子ども達とも合流し、周りに何もなくうっすらと轍の跡があるだけの道を目的地へ向かって走って行く。 


 ここでも道中で牛を見た。
 草もないのにどうしているのか尋ねたら、人がオーツ麦を与えて飼育しているらしい。

360°地平線が広がっている。

 車はテーマパークのアトラクションみたい!

 砂利道や砂地でとんでもなく揺れたり、時に跳んだり楽しかった。

車窓から、地平線に沈む夕陽を見た



 ホストマザー夫妻と合流。
 マザーはなぜかトナカイ耳と角がついたカチューシャをしている。
 控えめながらも明るくお茶目な感じが出ていて、可愛らしいお方。

今回の家はトレーラーハウス!
家の中はコンパクトかつ機能的
隣りにはゲルも
ゲル内オシャレ

 砂漠だからか、水流音が混じったヒーリングミュージックが家の中に流れている。

家のドアからラクダが見える

 夕食はトゥブでも食べた蒸し焼きそばだったけど、味付けが美味しい!
 量が多すぎて辛かったけど残すのがもったいないほどで、久しぶりに吐きそうになるほど食べた笑
 ここのお茶は乳の入ったスーテーツァイじゃなく普通のお茶で、暑いからスッキリ飲みやすくて嬉しい。

 夜、今度は砂漠トイレ。
 チンギスとお互いの方向を決めて指示された方に行ったら、くしゃみや足音が聞こえて落ち着かない。

 多分ラクダがいる事を知っていて、わざとその場所に誘導したんだろうなー!

 帰り道に大きな羽を見つけて「宝物見つけたよ」とチンギスに見せたら「鷲の羽だ、もっと探しに行こう」と想像以上に喜んでいて微笑ましかった。

鷲じゃなくて後にコンドルと判明


 2人で外に出たらトゥブより綺麗な星空が広がっていて、ここでも北斗七星を探した。

 暗い中ラクダの群れを観察しながら、影絵で遊んだ。

初の布団

 一番下はおねしょ対策用シーツみたいな物、中間に掛け布団、一番上に敷布団。
 それら一式の上で寝袋に入って寝るのがモンゴルスタイルらしい。


 羽虫が来るから、電気は長時間つけていられない。
 つけたり消したりしながら寝る準備をしたけど、チンギスが言っていた通り本当に虫が多い。
 ととのやで鍛えられていなかったら発狂するレベルで接触と音がうっとおしい。

 ヤンジッドルマさん達に見られたら呆れられるだろうけど、耳栓と養蜂家みたいな被り物を持って来たおかげで、何とか眠る事ができた。

#アウトドアをたのしむ
#買ってよかったもの

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