見出し画像

黙浴のススメ|コロナからホームサウナを守る

新型コロナウイルスの世界的大流行の中、あらゆるカルチャーにおいて多大な影響を与え、それは温浴施設も例外ではありません。

私は「サウナとコミュニケーション」を切り口にいくつか記事を書いていますが、2021年現在においてはコミュニケーションよりも「黙浴」を重視するべきであると思っています。

サウナの歴史を遡ると2000年前にフィン族によって行われていた「沐浴」が発展して現代の形に変わったように、私たちが「黙浴」をすることで未来へサウナを残し、更なる発展へとつなげていく必要があると思います。

会話ができないことは息苦しく、苦しいことです。

それでも、ホームサウナを守ためには今は「黙浴」で通うことが最善の選択であると言えます。

少しでも経済を回し、カルチャーそのものを疲弊させないためにも、私たちがモラルとマナーを守り、静かにサウナを支えることが重要です。


黙浴を普及させるには

黙浴は重要ですが、普及させるとなると一筋縄ではいけません。

よくあるのが黙浴に対して過敏になってしまい、少しでも会話をする人を悪とみなし攻撃してしまうこと。これでは悪印象を与えてしまい非常にもったいないです。

理想は「黙浴という楽しみ方」を広めること。

争いなく、喧嘩もなく、陰口もない。特定の世代や見た目を貶すような行いをしないことが真の普及活動です。


①黙浴をすることを自ら進んで行うこと
先ずは自ら先陣を切って黙浴を行うことが大切です。
人に言っておきながら自身は行わないことは最も説得力がないことです。
完璧な黙浴は目指さなくとも、極力話さないことを意識するだけでも問題ありません。先ずは実践してみましょう。

②黙浴していない人を責めないこと
「自身の行いは正しい」と認識すると、そうでない人が憎たらしく見えてしまうのが人の性です。
大切なのは怒らないこと。そして相手の「価値観」をしっかりと理解する努力をすることです。頭ごなしに怒鳴ったり、インターネット上に「〇〇世代は〜」と主語を大きくして意見を述べても誰も得しません。

③黙浴について発信を止めない
サウナ施設側もサウナー側も発信を止めないことは最も重要なことです。
また、全ての人がSNSを見ているわけではないのと、同じような「サウナー」に当てはまりません。だからこそ店側もしっかりと主張すべきですし、サウナーは同じタイプのサウナーへ声が届くように「黙浴」を呼びかけるべきです。



正義に溺れないように注意する

黙浴はコロナ禍において大変重要な入浴方法ですが、正しさゆえに行き過ぎた正義になりやすい傾向にあります。

全ての店舗が必ずしも「黙浴」を徹底する必要もないし、シチュエーションによっては必ずしも小声での会話自体が悪という風に決めつけてはいけません。

強すぎる正しい主張はカルチャーにおける居心地の悪さを生み、自由さが失われ窮屈なものになってしまいます。

私は「黙浴」は施設を守る方法の一つとして記事に書きましたが、強要するべきモノではないと考えています。


最後に

私はサウナの持つ自由な空間が好きです。

だからこそ、この空間を守りたいと思いますし、そのために協力できることはしていきたいと考えています。

サウナを守る方法として利用する側の私たちが出来ることは、少しでもコロナ対策を行い、息苦しさを感じると思いますが「黙浴」をすることなのではないでしょうか?

静かにサウナに入り、一人佇むのも乙なものです。

黙浴もまた一つの入浴スタイルとして面白さがあります。

熱に身を任せ、静かにサウナを堪能する。

そんな楽しみ方を今だけでも味わってみるのも良い思い出になると思います。また、数年後にホームサウナを支え、救ったサウナーとして名を刻まれるかもしれません。

自分の行動が未来のサウナを守るとしたら、ロマンがありますよね。

ぜひ黙浴を試してみてください。


いいなと思ったら応援しよう!

S.Uto
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! もしよろしければスキやシェアをしてくださると嬉しいです! また、サポートしていただけましたら、より良い記事を書くために活用させていただきます。

この記事が参加している募集