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ライカMシステムの好きなところ / 台風読書

ライカMシステムの好きなところ

まもなく2024年の8月が終わろうとしている。あと2ヶ月ほどでライカM11モノクローム(以下:M11M)を購入してから1年となる。私ことアラサー会社員なりのレビュー的なものは、これまで綴った駄文の通りである。今のところ“飽きる”という感情が湧くこともなく、特に最近は毎日のように持ち出している(オフィスへ行く日以外)。フルサイズのデジタルカメラとしてはライカQ2とソニーa7IVも所有しており、これらもそれなりに使う。ただ、無意識にカバンへ放り込む(文字通り)のはM11Mが多い。それは、このnoteをよく読んでいただいている皆様はご存知のように「軽さこそ正義!」という宗派に私が属しているからだろう。

しかし、それ以外にも単純な理由を見つけた。それは、カメラ本体とレンズにあるスイッチやダイヤルのみで撮影が出来るという“シンプルさ”だ。カメラを真上から見ると、今がどういう設定になっているのかが一見して分かる。逆に言えば、一見して分からないのは露出補正の数値ぐらいではないだろうか。最初こそa7IVなどとの違いに困惑していたが、ほぼ1年が経過しようとしている現在はM11Mのほうが楽な部分もある。ことスナップという手段で、Mシステムが愛用されている理由が分かる気がするのだ。ただし、それと本体価格が釣り合うかと問われればやはり難しい。この辺りの折り合いは、人ぞれぞれ違う着地になるはずだ。

「真上から見るイメージ(M11モノクローム)」

台風読書

台風10号が猛威を振るっている日本列島。ノロノロと進んでいるようで、これ以上被害が拡大しないことを願いたい。そうした影響からか関東も天気が悪く、カメラを持って外へ出るのは難しい状態だ。室内に被写体を見出すことも出来ると思うが、私ことアラサー会社員は本を買って引き篭もることに決めた。時代はコロッケではなく読書(そんな時代はない)。


カメラマン リターンズEX ライカFANBOOK:1954年、ライカMシステム(M型)の初代“M3”が誕生した。そうしたわけで、今年で70周年となる。これまでもこうした特集本は出版されていると思うが、個人的に買ったことがなかった。理由は「そこまで歴史に興味がない」という怠慢な心の持ち主だからである。しかし、台風に備えて本屋さんへ向かった際に平積みされており目が合った(概念)。歴史やスペックが事細かに書いているというよりかは写真が多くてパラパラとめくりやすい。まだ読み切っていないが、歴代のMシステムたちのページが興味深い。特にデジタル機にこれほどのバリエーションがあったとは知らなかった。中古市場を覗く。


新版 木村伊兵衛 写真に生きる:今年4月に東京都写真美術館で購入した写真集だが、夏の終わりに再びページをめくっている。というのも、私が購入した新版より前のバージョンでは表紙にも使われていた『秋田おばこ』という1枚の写真に関する物語を目にしたからだ。この写真は、秋田を訪れた木村伊兵衛が農村に暮らす“ある女性”を撮影したものだ。大概、有名な写真家のエピソードは多く語られるがその被写体となった人々のストーリーは知らない。ましてや、突発的なストリートスナップなどでは知る術もないだろう。そんな中、この“ある女性”は柴田洋子さんという方だと知ることが出来た。その生涯の断片を拝見し、改めて見返している。


これまで

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