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政治意識を持たなければ生活が改善されない理由

筆者は愛国心という言葉が好きではないとは先述した。

とはいえ、民主主義国家における主権者は国民であるのだから、愛国心の国とは国民を示す言葉である。
それ故に、愛国心とは政治意識であって、我々自身の生活を我々で守るという義務の意識である。

Invest in Kishida Death !

政府が投資と産業育成を行うのが殖産興業であって、その努力なしに投資家を呼んでも無意味Death!
どのような産業のビジョンがあって、具体的にはどのような政策を打つのだろうか?
そうした産業のビジョンがない政治家が多いが故に、電力政策も失敗しているわけだ。
歴史的に国家の工業化はイギリス以外は政府主導であったし、イギリスですら民間事業を貴族が後援していた。

北海道の米がおいしくなったのは温暖化のおかげ

現代日本の政治屋達は、実社会のことについてほとんど知らないのだろう。
「北海道の米がおいしくなったのは温暖化のおかげ」と述べた政治家も居たが、彼は日本の農業技術を馬鹿にしているとしか思えない。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_61777791e4b09314320f1e70

現代においては科学技術の知見がなければ、産業社会の政策を決めることは不可能だ。
原始時代ならば、宗教で民を惑わせればそれで政治が成立したのかも知れないが、この21世紀に行うべきことではなかろう。
ヒトラーは20世紀にそれを行った結果として、ドイツは焼け野原となった。
愚かなネオナチは勘違いしているが、ヒトラーが残した結果は経済復興などではなく、単なる虐殺と破壊なのだ。

我々の最大の問題

政府の無策

政府が税金や予算を間違ったことにしか使わないこと。
消費税の増加は社会保障のためと彼等は常に訴えるが、社会保障は年々悪くなるばかりだ。

彼等はサプライサイド経済学を妄信しているが故に需要の創出を軽視しているが、こうした経済学は三十年前でも時代遅れとされたものに過ぎない。
そもそも、アダム・スミスにしてもリカードにしても、イギリスの初期産業革命の頃の理論なので、世界の殆どの国家が中世の時代の経済学であるという事実を認識した方がいい。
これらの理論は、現在の世界では絶対に適用できるものではないのだ。

この国の政府は、「増税すれども保障なし」を地で行くので、政府の政策を変えない限りは我々の生活が良くなることはない。

丸山真男の指摘した「抑圧の委譲」

監視や有形力がない世界では、私利私欲しか持たずに他者からの搾取を生きがいにする者が社会の全てを支配することになる。
部活や教室、企業では、虐めで全てが回ることになることもしばしば見るものだろう。
この腐敗が国家規模化しているのが現状である。
こうした社会状況のことを、丸山真男は「抑圧の委譲」と呼んだ。

解決策

会社のマネジメント法は、この問題に応用出来る。
監視と統治を常に適正化し、効率よく仕事が遂行される環境を造ることから始めなければならない。
つまり、我々は政治家と官僚を常に監視していなければならない
我々が監視してないと思っているが故に、彼等は社会契約を無視することが出来るのだ。
我々が彼等を監視しない限り、彼等は我々から幾らでも搾り取る。
学校の虐めっ子が、虐める対象を平然と殺すように。

虐めの問題は治安の問題であって、これは本質的に政治の問題であり、無関心が社会を滅ぼすという典型的な例である。
必要なものは監視と統治であって、それが徹底されない限りは社会は犯罪者の一撃で簡単に崩壊することを忘れてはならない。

政治においても経済においても「神の見えざる手」は存在しない。
だが、そもそもキリスト教とは、無抵抗のままに嬲り殺しにされることが最大の功徳であるという不思議な宗教であるのだ。
こうした功徳は、虐めっ子をのさばらさせ、結果としてそれが国家規模に膨れ上がったナチスを造るという結果に帰結した。

虐められる方が悪いという理論には一定の正当性があることを認める。
だが、それを社会的に公認するには、報復を完全に合法化し、合理的な殺人を尊ぶ必要があるのだから、現実的には不可能だ。
報復合戦でそこら中が死体だらけになることを許容出来るわけがない。
だが、公権力が機能しない第三世界は、どこに行ってもそんなものなのだ。


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鎗崎 火炉貴🔥国学者🗾(やりざき ひろき)
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