「3つの絆」という概念(アドラー心理学)
シンプルなタイトルにしました、はい。最近は自分が過去にインプットしたものを頭の中で反芻し、再度アウトプットすることを大事にしています。
今日は、悩みは全て対人関係から生じるというアドラー心理学の考え方から、「3つの絆」という概念を引用し、関係性の種類について書きたいと思います。
先日の記事で、アドラー心理学でいう「課題の分離」の話をしました。簡単にいうと、人は誰しもが他者の期待を背負って生きているわけではないので、他者に干渉されることなく、自分の人生を生きることが大切だということです。だから、強要することも、されることもあってはいけません。(詳しくは下記記事を参照ください)
アドラー心理学には、「3つの絆」という概念があります。それぞれで対人関係の距離と深さが異なります。それぞれ「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」と称されます。
「仕事のタスク」は、みなさんが想像するような職場の関係です。対人関係と距離と深さという観点から考えると、最もハードルが低く、「仕事」という共通の目的があるので協力できますが、容易に他人に戻ることもできます。
「交友のタスク」は、「仕事」という共通の目的がなくても繋がる関係です。休日に、初対面の人を遊びに誘うのって勇気が入りますし、それを継続するのってなかなかできないですよね。踏み出すのも、深めるのも難しい関係です。
「愛のタスク」は、1番難しい関係で、「恋愛関係」と「親子関係」という、2つの段階に分かれます。恋愛関係はみなさんも感じたことはあると思いますが、意中の人が異性と話してたりするとモヤッとしません?そのモヤは、距離も近いし、関係も深いから生じるものです。だって、友達だったら感じないですもんね。でも、そのモヤからくる不満をぶつけ、相手を束縛することは「恋」ではあっても、「愛」ではありません。
筆者は言います。
人は「この人と一緒にいると、とても自由に振る舞える」と思えた時、愛を実感することができます。
「親子関係」も似たようなものですが、繋がりの強さが違います。「恋愛」の場合は「別れる」という手段がありますが、「親子」においてそれは不可能に近いです。どうすればいいか?
唯一分かっているのは「逃げてはならない」ということです。どれだけ困難な状況であっても、向き合うことを回避して、先延ばしにしてはいけません。
基本的に教員は、「仕事のタスク」を念頭に子どもと関わるのでしょう。しかし、時には「交友のタスク」さらには「愛のタスク」も必要となると思います。