#13 私が病気になるまで
2013年に膠原病と診断されてから早11年。
当初は数値が振り切っており、歩行も食事も困難な状態でしたが
今ではかなり安定しております。【寛解】
その背景には、自分らしく生き始めた、
“本当の自分”で生きられるようになったことが
大きく影響しているんじゃないか、と感じています。
いつからそうなったのかは分からないですが
元々わがままで自由奔放だった私が、
いつの間にか周囲の目を気にし、他人の評価にびくびくしながら
生きるようになっていました。
特に社会人になってからは
ずーっと良い子を“演じて”
ずーっと自分の気持ちや考えに“蓋をして”
与えられた仕事をこなす毎日でした。
認められたくて、気に入られたくて…。
でも、そのうちにどんどん“本当の自分”がすり減り
いよいよ自分が何者であるのかが分からなくなりました。
“私”でなくてもいいこの仕事を
私は何の為にやっているのか。
やりたくもない潰し仕事をして、
ひたすら時間が過ぎるのを待ち、
私は何の為に生きているのか。
この先に幸せはあるのか…。
そんなことを考えるようになりました。
それでも「石の上にも三年」という言葉や
社会から望まれる形で生きていくことに執着し、
自分の気持ちを無視し続けた結果、
毎朝、体に強烈な痛みと強張りを感じて
すぐには起き上がれない状態が続きました。
一方、三年勤めあげた上での転職活動がうまくいき
所謂“勝ち組”になれた気でいた私は
「ここで辞めるわけにはいかない」と必死でした。
仕事帰りには、ほぼ毎日病院で
強力な痛み止めの点滴を打って帰る日々でした。
でも、いよいよ体を自由に動かすことも、食べることもできなくなり
ただ静かに涙を流すことしかできなくなりました。
憔悴しきった挙句、
とにかく休ませて欲しい。
入院したい…。
そして、検査入院で分かったのが【膠原病】
絶望的でした。
「頑張って生きてきたはずなのになぜ私が?」
「私が何をしたっていうの?」
今思えば、病気は「本当の自分を生きて」という
メッセージを私に必死に送っていてくれたんだと思います。
私は、頑張りの方向が違った。
最近、自分という人間をよく知るために
たくさん振り返りました…。(継続中)
色んな書籍も読ませていただいて思ったのは
自分の生まれ育った環境、経験によって思い込みがあったり、
そんな自分を守るために各々必死の防衛法があったりする。
(※また別の記事で詳しく書けたら良いなぁ)
私も自分の過去を振り返ってみて、
自分がなぜ周囲の目を気にし、
他人の評価にびくびくするのかが分かった気がします。
更に“本当の自分”を分からなくさせる社会の仕組みが相まって
私は、ずーっと頑張る方向を間違えていました。
でも、私の体が私に病気という形で
「そっちじゃないよ!」「本当の自分を生きて」と
一生懸命信号を送り続けてくれたお陰で、よ~やく気づけた!
ようやく生きやすくなった。
今は世間でいう幸せに寄せる生き方を手放し、
本当にやりたいことを実現させる為に
模索しながらも1つずつ好きなこと、大切なことをしています。
私は自分が自分らしく生きることで
あの時よりずっと幸せを感じています。
心も体もこんなに元気になってる。
皆さんは自分の人生を歩いていますか?
「本当の自分」でいられていますか?
自分らしく生きることが何よりも健康に近づく一歩だと
私は自分の経験を通して感じています。