読書感想文#7
■ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった 成功の黄金律
(厳選27の教え)
著:堀本 見(ほりもと けん)
一応ビジネス本とか啓発本の類に当たると思われるので、どんな内容のものなのかを説明したい。
まずこの本は「※シントビカル読書」という言葉についての説明から始まる。
※同じテーマについて書かれた複数の本を読むこと
著者は1冊の本から得られる情報には偏りがあると考える。
故に、真に正しい情報を収集するべく100冊の啓発本を読破し、その中でも有効な教えをまとめて教えるぜ! ということを説明していた。
★ここまで読んだ時、まっさきに思い浮かんだのは「7つの習慣」という本だった。
この著者スティーブン・R・コビィ氏は100冊どころではなく、可能な限り過去まで遡り そういった類の書籍を読み漁り、真の成功に必要なモノはこれだ!と唱えたものこそ「7つの習慣」だったのだから。
ちなみに私もこの書籍には心を動かされ、現在の生き方もこの「7つの習慣」を取り入れさせて頂いている。
話がそれてしまったが、
今回の本は「7つの習慣」の二番煎じというか、劣化というか、、、そんな失礼な考えを抱きながらも「少しだけでも読んでみるか」という気持ちで読み進めていった。
しかし、この書籍の内容は私の予想から逸脱しており、ビジネス本とは全く違う種類の書籍だった(笑)
★そもそもこれはタイトル詐欺だと思った(笑)
最初の説明通り、ありがたい教えを箇条書きのように叩き込まれるか身構えていた。
がだ、記されている内容は ある啓発本Aの教えを晒しあげ、それとはまるで正反対の教えを推奨している啓発本Bも晒しあげ、AとBの教えを使いこなしAとBを戦わせているだけだったww(正しくは 他の内容は記憶にないほど、そんな場面が印象的過ぎた)
稀に「この教えはごもっともだ」という肯定的な意見も述べてはいるものの、基本「ちょっと何言ってるかわかんないです」というスタイルだった(笑)
ビジネス本でここまでニヤけながら読んだ書籍は「夢を叶えるゾウ」以来。
★特に面白かった著者の意見
『AI分析で分かった トップ5%社員の習慣』という本ついて書かれており、
『トップ「5%社員」の一番多い発言は「今ちょっといい?」』という事が書かれているらしかった。
一方、ビジネス書を100冊読んでいる間の著者の一番多い発言は「本当かなぁ」だったそうだ(笑)
感想
①感想に辿り着くまでに散々と書いてしまったが、正直良い書籍だと思った。
特に啓発本を崇め、のめりこんでしまっている人には「特効薬」にもなり得ると考える。
なぜなら 「偏った考えや教え」から一旦距離をとる機会 を与えてくれる本だと思ったからだ。
②堀本先生は別に変わった本ばかりを読んでいるわけではなかった、有名どころで言うと堀江貴文さんやキンコン西野さん、池上彰さんなどなど
名著と言われている書籍を取り上げていた。そしてそれらの書籍に対しても一才遠慮のない意見のぶつけまくっていた。(まぁ、ほとんどが別の啓発本の言葉を借りた反論だったがw)
確実に怒られる内容なので「どんなメンタルしてんだよ」と思った(笑)
③私にもかなり当てはまることだけど、名著として売り出されている書籍はハナから「間違いない」「正しい意見」などと勝手に思ってしまっていた。
それは 良くない ですねぇ
やっぱり当てはなる人、そうでない人はいるよねー。
正直、ここまで面白おかしく啓発本をイジリ倒す書籍に出会ってしまっては、一歩引いて読むようになるよ(笑)
つまり、とても勉強になる本だと思った
④ただ、100冊の内に私も大いに参考にさせていただいた書籍がちらほら目に留まったので、少なからず悲しさを覚えたのは内緒…
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