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アマゾンプライムの「東宝名画座」に入会する。が、内容が薄いぞ!

岡本喜八「日本のいちばん長い日」が無い!

市川崑「火の鳥」が無い!

相米慎二「雪の断章」が無い!

あるのは、若大将とクレイジーキャッツと駅前シリーズ。
怪獣ものや特撮モノも、全部そろっていない。

しかたないので、わりと充実している黒澤明作品から一作。

30年ぐらい前に観た「赤ひげ」を鑑賞する。

・・・不覚にも泣いてしまう。
二木てるみが、人間不信から回復する過程をていねいに描くところが、あぁ、もうだめです。ティッシュ、ティッシュ!

二木てるみ、すごい子役だ。



頭師佳孝が「西のほうに花畑があるんだ、引っ越すんだ」といったとき、「あ、フラグが立った」。
こりゃ一家心中だな。西国浄土だな。
で、やっぱり一家で毒を飲む。

兄弟たちは死んでしまうが、頭師佳孝だけ助かるかもしれない。
病院のお世話をしているおばさん(野村昭子もいる!)たちが、井戸の底に向かって頭師佳孝の名前を叫ぶ。

土屋嘉男が「井戸は地獄につながっているので、危篤の人がいると井戸にむかって叫ぶ風習がある」とのたまうと、二木てるみも井戸まで走っていき、井戸の底にむかって少年の名前を叫ぶ。
ああ、ここでも泣いてしまう。

最後にちょこっと、笠智衆が出てくる。笠智衆はどんな映画に出ても笠智衆だな、と感心したりする。

キネマ旬報1位。
第26回ヴェネツィア国際映画祭で男優賞(三船敏郎)、サン・ジョルジョ賞などを受賞。

うーん、山本周五郎の原作がいいのだるか?
私、周五郎、けっこう好きで、短編を中心に読んだことがあるのですが。
中編の「おさん」なんか、途中で<ある仕掛け>があり、感情の雪崩がどドドドッ!
すごいですよ。感動しました。

あと、昭和の日本映画界には、「困ったときの周五郎」というのがあったのかしら。

黒澤明は、「トラ!トラ!トラ!」で転び、自殺未遂。

復帰作にも、山本周五郎を選んだ。

遺作シナリオも、原作は周五郎ではなかったのでは?

「ねぼけ署長」とか、テレビドラマでやってほしいな。

この映画化作品は、原作者の山本周五郎をして「原作よりいい」と言わしめたのだとか。

「日本映画の危機が叫ばれているが、それを救うものは映画を創る人々の情熱と誠実以外にはない。私は、この『赤ひげ』という作品の中にスタッフ全員の力をギリギリまで絞り出してもらう。そして映画の可能性をギリギリまで追ってみる。」という熱意を込めて作り、シナリオ執筆に2年、撮影に1年半もの期間をかけた[4][5]。物語は山本周五郎の『赤ひげ診療譚』を基盤としているが、後半のおとよ(演:二木てるみ)の物語はドストエフスキーの「虐げられた人びと」をベースにしている[6]

タイトルロールの「赤ひげ」を演じた三船敏郎は、白黒映画にも関わらず、本当にひげを赤く染めた。なお、劇中では薬品のため赤っぽく変色しているという説明がされるが、原作では「ひげが赤いわけではないのに何故か赤ひげと呼ばれている」という設定である。三船は髪の毛と髭を自分で脱色したが、この薬品は皮膚や髪を傷め、使うたびに気分が悪くなったという。それを1年半もの間続けている[7]。この演技で『用心棒』に次いで2度目となるヴェネツィア国際映画祭 男優賞を受賞したが、三船にとってこれが最後の黒澤映画となった。黒澤にとっても最後の「白黒映画作品」「泥臭いヒューマニズム作品」となり、翌1966年(昭和41年)に東宝との専属契約を解除し、海外の製作資本へと目を向けることになる。
題名は『赤ひげ』であり、三船が主演であるが、ストーリーは加山雄三が演じる保本登を中心に進行していて、三船の台詞は少ない。物語の最初が小石川養生所に入る保本の後姿であり、ラストも赤ひげに随って小石川養生所に入って行く保本の後姿である。

保本登の両親役には笠智衆田中絹代がキャスティングされた。黒澤は、自身の先輩である小津安二郎監督作品の看板役者であった笠と、溝口健二作品に多数出演した田中を自らの映画に出演させることにより、2人の日本映画の巨匠監督への敬意を込めたと語っている。

左から二人目の人。すぐいなくなります。若大将シリーズでの常連です。

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ゆうもあ倶楽部
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