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【ゲーム】🔥ネットで炎上している「アサシンクリード・シャドウズ」。元凶となった書籍『信長と弥助』(ロックリー・トーマス著)を読んでみた。う〜む。。。

信長が、宣教師・ヴァリニャーノから、「弥助」もらいうけたあと、弥助はまず町の見世物になった。有名な力士と相撲をとったりして人気を得た。

遠く大坂(現:大阪)から見物にやってくる物好きもいたらしい。

日本には「黒人=奴隷」という考え自体がなかったので(というか織田信長自身が変わり者好きだったからだろうが)弥助には、住む家や三食の食事、衣類などを潤沢に与えられ、そのかわりに力仕事や息子の信忠の遊び相手をさせた。

ある日、信長の息子である信忠が弥助に肩車をしてもらって、
「わーい、町の向こうまで見える!すごい、すごい!」
と喜んでいると、たまたま通りかかった信長がその様子を見て、急に駆け寄ってきて、
「ええい!信忠、降りぬか!こりゃ、おりろ!」
と息子をおろし、かわりに自分が弥助の肩の上に乗り、
「おお、凄い凄い!わしは、いま、日本で一番高い所にいるのじゃ!」
と歓喜したという。
幼児性のある信長らしいエピソードである。

まあ、そのようなエピソードが綴られているのだが、初めて「弥助」を見た明智光秀が「急に不機嫌になった」という一文があるが、その原因はいっさい書かれていない。
このことが、「本能寺の変」での弥助の信長の「首」を抱えて逃げたという話の伏線になるのだが・・・信憑性は薄い。

ロックリーの「信長と弥助」は、通俗読み物としてはオモシロイが、日本史の資料としては甘い箇所が多い。

「信長公記」(しんちょう・こうき)にも、1行しか書かれていないことを、何ページにも拡大して書いてある。おそらくかなりのフィクション(つくりばなし)が混じっているのであろう。

ただ、「弥助」のことを、いきなり連れてこられた日本の言葉を短期間で日常会話が喋れるようになり、他人を喜ばせる芸をもち、心優しい好人物として描いていることは、好感がもてる。
私も友達になりたくなった。

どこまでが、フィクションで、どこまでが作り話かはわからないが、読みやすい歴史本としては評価してもよいのではないだろうか。

著者のロックリー氏は1978年生まれ。日本大学法学部専任講師。日本在住(?)。


まだ若いんや。トーマス・ロックリー氏。

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