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【邦画】🎥死ぬまでに一回でいいから観たい邦画は、渋谷実監督『気違い部落(きちがいぶらく)』。

タイトルだけ観ると、「放送禁止用語」+「放送禁止用語」なので、地上波は絶対に無理。

サブスク配信でも、無理だろうなあ。

ソフト化も無理だろうなあ。

伊藤雄之助ファンとしては、外せない作品なんですが。

東京では、時々、劇場でこっそり上映されているという噂あり。

公開当時は、普通に劇場公開されたのですよ、松竹映画の一般作品として。

なんと、1957年度の芸術祭参加作品である。

・・・

気違い部落』(きちがいぶらく)は、1957年公開の日本映画。配給は松竹。134分、モノクロ。

  • 監督:渋谷実川島雄三の師匠)

  • 企画:佐々木孟

  • 原作:きだみのる『気違い部落』シリーズ

  • 脚色:菊島隆三

  • 撮影:長岡博之

  • 音楽:黛敏郎

  • 美術:浜田辰雄

  • 照明:小泉喜代司

  • 録音:大村三郎

  • 編集:杉原よし

原作は、きだみのる「気違い部落」シリーズ
シリーズって、きだ氏は、日本中の「きちがい」の住んでいる「部落」を取材して回ったの?
で、調べたら・・・

・『気違い部落周游紀行』吾妻書房、1948年/新潮文庫、1951年/冨山房百科文庫、1981年
『気違い部落紳士録』時事通信社、1950年/講談社ミリオン・ブックス、1958年
『気違い部落の青春』 大日本雄弁会講談社、1957年/講談社ミリオン・ブックス、1961年
『東京気違い部落』新潮社、1960年
『気違い部落から日本を見れば』徳間書店、1967年

私も「気違い部落紳士録」に載ってみたいものである。

で、アマゾンで調べたら・・・

『気違い部落周游紀行』(冨山房百科文庫、1981年)の新品が売っていました。発作的に買ってしまいました。バカです。貧乏なのに。。。

1540円。明日届きます。

・・・

いい役者がたくさん出演しているではありませんか。
伊藤雄之助、森繁久彌、藤原釜足、水野久美(東宝の専属じゃなかったの?)。
小津の「浮草」でも素晴らしい芝居していたコメディアン「三井弘次」が良い仕事をしているそうです。

左から、藤原釜足、淡島千景、伊藤雄之助。みんな名優です。

・・・

【ストーリー】
東京近郊にある時代に取り残された部落を通して日本のムラ社会の構図を暴く語り口はさすがに製作から70年近くたった今となっては古くささは否めないものの、日本の社会の本質を鋭く菊島隆三の見事な脚本により時代遅れの農村を笑っているはずなのにいつの間にか日本人の本質をまさまさと見せつけられる語り口が圧巻。
力のある上層部の空気を察して行動する部下を誉めたり、それに歯向かう人間を疎外する登場人物の気質は今も変わっていないのでは。

・・・

監督の「渋谷実」は、木下恵介と並ぶ、松竹の看板監督であった。

風刺や皮肉が好きで、歪んだ傑作が多い。

「もず」は女優どうしがぶつかりあう佳作。「阿修羅のごとく」に通じるものがある。
「渋谷実」監督。眉毛、濃い!

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ゆうもあ倶楽部
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