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お薦めの1冊✨『観光ブランドの教科書』岩崎邦彦著
いつも、このnoteにお立ち寄り頂き、ありがとうございます💛
「人生とは何か?」という私にとって非常に大きなテーマにハマってしまった時期に片っ端から読み漁った書物さん達📚(何百冊読んだか忘れました😢)の中で、私が好影響を受けたお薦めの1冊について、時々、紹介させて頂きます💛
今日は、その16冊目です。📚📚📖
(目次)
1.この本の魅力を纏めるとどういうことですか?
2.この本で学んだことを整理するとどういうことですか?
3.この本に書いてあることを実践してみて感じたことは?
1.この本の魅力を纏めるとどういうことですか?
「誘致・誘客」から「引力ある地域の創造」へ。「量の観光」から「質の観光」へ。インバウンド一辺倒ではなく、日本人客重視を。持続可能な観光への条件を明らかにすることを試みた1冊。
本書で提案する内容の多くは、消費調査によって、「観光客の目線」で有効性を検証したもの。
注)本書の消費調査(国内調査、海外調査)の対象は、20~69歳の男女。性別は男女均等、年代も均等(20代20%、30代20%、40代20%、50代20%、60代20%)に割り付けた。調査方法は、(株)ネオマーケティングが運営するアンケート専用サイト「アイリサーチ」を用いたWEBアンケート方式。国内調査は、最近1年間で、観光旅行(国内・海外問わず)に言ったことの有る人を対象とし、海外調査は、海外観光旅行に「2回以上」行ったことがある人を対象にしている。
2.この本で学んだことを整理するとどういうことですか?
引力ある地域の創造とは、強いブランドには引力があるということであり、観光のブランド作りには、特に引力を生み出すという発想が大切。
地域引力=農業×工業×商業×サービス業×・・・・・・
第1章 誘致・誘客からマーケティングへ
押すのではなく、引きつける:「ぜひ、来てください」ではなく「ぜひ、行きたい」
観光に行く「地域」に求めるもの・・・調査1位は癒し・安らぎ・リラックス。以下「自然」「おいしい」「食」と続く。見る観光から感じる観光へ。
第2章 観光のブランドづくりとは何か
単なる地名がブランドになる・・・
日本の地域で「ブランド力」があると思う地域は、「 」である。調査の1位は京都、2位は北海道、3位は東京、4位は沖縄、5位は大阪、6位は神戸、7位は箱根、8位は横浜、9位は軽井沢、10位は熊本。選択なしに地名を書いてもらったにもかかわらず、回答者の96%以上が具体的な地名を記述していることから、地域もブランドになり得ることは明らか。
また、調査によると、長野県に行ってみたいと回答した人は47.9%であるが、軽井沢に行ってみたいと回答した人は61.4%と6割超。栃木県に行ってみたいと回答した人は26.2%であるが、日光に行ってみたいと回答した人は、ほぼ倍超の53.1%。日光は栃木県にあるのに。岐阜県に行ってみたいと回答した人は37.0%であるが、飛騨高山はに行ってみたいと回答した人は、60.0%。
論理的にみると、軽井沢、日光、飛騨高山は、長野県、栃木県、岐阜県の一部であるが、ブランド的にみると、軽井沢、日光、飛騨高山は、長野県、栃木県、岐阜県を超えている。
第3章 どうすれば、強いブランドが生まれるのか
消費者は、観光地をどのような側面から評価しているのか・・・「明確なイメージ」「歴史文化」「リラックス」「ならではの食」「低コスト」「交流」「接客」「自然」「体験」
「明確なイメージ」・・・①地域のコンセプトは明確か②地域のイメージは明確か③「らしさ」のある地域か
「ならではの食」・・・①地域ならではの食に出会えたか②名物料理があったか③その地域の食はおいしかったか
自然はどこにでもある・・・自然×明確なイメージ、自然×食:地域の農産物など、自然の恵みの食事、自然×歴史文化:自然と歴史文化との関連の学び、自然×リラックス:自然の中でリラックス、自然×交流:自然の中で、人々と交流、自然×体験:自然と触れ合う体験イベントといった掛け算の発想が必要
第4章 イメージが浮かばなければ、選ばれない
P61を一部抜粋
京都という地名を聞いた時に、具体的なイメージが浮かぶから、人々は京都に行きたいと思うのである。
足し算すればするほど、イメージは薄くなる、イメージが浮かぶ言葉を選ぼう・・・「いろいろな花がたくさん咲くまち」ではなく、「一面にラベンダーがさくまち」、「飲み物のまち」ではく「お茶のまち」、「食の県」ではなく「うどん県」、「水のまち」ではなく「無色透明の清流のまち」
ノーイメージ、ノービジット
第5章 「ブランド」と「地名」は何が違うのか
あなたの地元は、ブランドか地名かどちらだろうか?
判断方法①地名を聞いた時に、イメージが浮かぶか②「そうだ〇〇、行こう」に地名を入れてみる③「らしさ」を言語化できるか
第6章 地域に尖り(とんがり)はあるか
強いブランドには尖りがある。尖るためには、何かを絞る。そして、尖るために、強みを伸ばす。日常が強みにもなる・・・田舎の日常は、都会の非日常であり、強みになる。田舎の普通は都会の特別であり、強みになる。地域引力を生み出すキーワードの一つは、「ないものがある」だ。ターゲット顧客が住む地域にないものであって、地元にあるものを探してみよう。それが、観光客を引きつける種になるはずだ。
弱みを強みに変えよう・・・知名度が低い観光地➡知る人ぞ知る観光地、誰も知らない宿➡隠れ家の宿、交通の便が悪い温泉➡秘境の温泉、古い街並み➡レトロな街並み、テレビの無い宿➡虫の声、川のせせらぎの音が聞こえる宿
第7章 何かで、一番になろう
二番手は、イメージが浮かばない。・・・日本で一番高い山の正解率は99.4%で2番目に高い山の正解率は14.3%。日本で一番大きな湖の正解率は95.0%で2番目は23.4%。
掛け算でナンバー1になる・・・温泉×猿=地獄谷野猿公苑、雪×壁=雪の大谷、富士山×茶畑=静岡県、
第8章 強いブランドにはシンボルがある
シンボルは作り出すものである
第9章 引き算で引力を生み出そう
第10章 食がブランドを強くする
観光地+「 」=満足という文章の「 」欄にどのような言葉を入れるだろうか。調査結果:1位おいしい2位食事3位温泉4位グルメ5位料理・ごはん6位食べ物・食7位京都8位北海道9位沖縄10位景色
消費者が観光旅行に行く地域を選ぶときに何を重視するのか・・・」1位食事がおいしい2位リラックスできる3位癒される、のんびり過ごすことができる4位癒される5位美しい風景がある
ブランド力のある地域はおいしい、ブランドづくりは食べるモノより食べるコト
第11章 ブランドづくりの6ステップ
ステップ1:組織作り、ベクトル合わせ~ブランド構築の組織作り、ブランドに関するベクトル合わせ
ステップ2:地域の現状分析~地域イメージ、ブランド力、地域の強み、地域資源の魅力度測定
ステップ3:ブランド・アイデンティティの構築、共有~ブランド・アイデンティティ(目指すべき地域像)の構築、ブランド・アイデンティティの共有化
ステップ4:ブランド戦略の実行~ブランド要素(ロゴ、ウェブサイト、ポスターなど)の作成、統一性、一貫性のあるコミュニケーション
ステップ5:ブランドの評価・モニタリング~理想と現実のギャップ把握、観光客満足度調査、居住者満足度調査など、
ステップ6:ブランドの磨き上げ~ここまでのステップを循環させたブランドの磨き上げ
第13章 量の観光から質の観光へ
あなたは次の式の空欄にどのような言葉を入れるだろうか。
観光+「 」=不満・・・1位混雑、2位人混み、3位渋滞、4位汚い、5位雨、6位人が多い、7位食事がまずい、8位高い、9位トイレ、10位悪天候
量のインバウンド:団体、大規模、周遊型観光が中心
質のインバウンド:個人、小規模、滞在型、リピート、地元消費、地元交流型観光が中心
持続可能な観光のキーワードは循環➡顧客の循環~既存顧客のリピータ化、地域資源の循環~地元でとれた農産物を、地域で加工し地域の店で買ってもらう、地域の飲食店で食べてもらう、お金の循環~地元が豊かになること
リピート志向、滞在志向の観光客を引きつける3つの要素・・・①リラックス②食・グルメ③出会い・交流
3.この本に書いてあることを実践してみて感じたことは?
引力は、目に見えない不思議な力。ブランドも同様。人の心の中にある為、目には見えない。地域のブランドづくりも、地域引力の向上も、地域ならではの空気感の創造も、どれも簡単なことではないと思う。継続が大事だと著者はいう。強いブランドは進化を続けるとも述べている。
これは、挑戦だ~!! 正しく 勇気人生、会社成長である~!!
最後まで読んで頂き、有難うございました。
因みに、著者の岩崎邦彦氏は、知る人ぞ知る 中小企業診断士2次試験問題編集委員を務める人。なので、中小企業診断士の資格取得を検討されている方は必ず読むこと!と言われるのである☆彡
この本の勇気人生評価 ➡ MAX🔥🔥🔥🔥🔥(5つ)
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