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心理療法としてのコーチング~陰陽の視点から~


ウェルビーイングコーチング

アドバンスコースの感想

今年に入ってから、コーチングを学んでいます。

オンライン上で学べるラッセルウェルビーイングコーチングスクール。

3月でベーシックコースクラスを終え、5月からはアドバンスクラスで学んでいます。

ベーシッククラスのことはこちらから↓

アドバンスクラスのプログラム

アドバンスクラスは、コーチングの実践と構造についてから始まります。

ベーシッククラスで学んだ基礎をどう活かすかという応用という位置づけであろうと思います。
コーチングを実践するにあたってどう組み立てていくか。

ベーシックを終えて、これからどうしたいのかにしっかりフォーカスされている講座です。

私は他のコーチングスクールについては、まったく知らないので、比較してものを言うことができませんが、このアドバンスクラス、申し込みした時点からとても楽しみにしていた点がありました。

認知行動療法、ナラティブアプローチ、ブリーフセラピーについて学ぶと明記されていたのです。

わたしが約30年前(!)に心理学専攻の学生だったとき、カウンセラーになりたいと思って学び始めたのですが、そのときの心理学の主流は、ロジャースのクライアントセンタードアプローチや、フロイトの精神分析、ユングの夢分析、箱庭療法・・などでした。

なので心理学を学ぶということは、そのあたりのことを、大学院の修士課程、もしくは博士課程で学ぶという選択肢しかないと思いこんでいました。

臨床心理士制度が整備され、公認心理師制度がはじまった時も、そういう公的なルートに乗るということが必須のように思われ、認知行動療法が主流になっていることを知っても、ナラティブアプローチが魅力的なアプローチであることを感じていても、それを学ぶには大学院でちゃんと学ばなければならないと思っていました。

実際に40歳を前にして、セカンドキャリアを考えはじめたときに、一番にしたかった選択肢は大学院に入学して、臨床心理士になることでした。

でももし仮に、臨床心理士試験に合格したとして、それをどこで仕事にするかを考えると、スクールカウンセラーも、精神科所属のカウンセラーもなにか自分がしたいこととは距離があるように思っていました。

わたしは、自分自身が高校生のときから、40代まで細く長くお世話になっていたスクールカウンセラーの先生のように、開業し、組織の中ではなく、市井のカウンセラーとしてありたかったのです。

でもその頃のわたしはシングルマザーだったので、息子の学費の心配がなくなるまでは、その道を開拓する勇気がなかった。

なので、大学院受験のための勉強をしながらも、いろいろな道を模索していました。

そして結局は、こころの専門家ではなく、からだの専門家になるべく、鍼灸師、按摩マッサージ指圧師の国家資格取得を目的とした専門学校に入学しました。

そしてその選択肢は大正解で、開業権のある鍼灸指圧師の仕事は、学校のなかで、目の前にいるクライアント以外の人に心擦り減らされることもなく、医師の指示を仰ぐ必要もなく、苦手な西洋薬の勉強をする必要もなく、ただひたすら、目の前のクライアントの訴えに耳を傾け、しかも、その方のおからだに触れながら、こころにも触れることができる。

わたしは夢中になりました。

愉しすぎます。

一般的に、カウンセラーはクライアントの身体に触れることはしません。

手を握りしめたり、背中をさすったり・・というような接触は、職業的な禁忌になるのではないでしょうか。

だけど指圧師は、積極的におからだに触れる仕事です。

あたりまえですが、クライアントは頭が痛い、首がこる・・というような身体上の困りごとを解決されるために来院されるからです。

お悩みは1回施術したら、たちまち消失するようなものではなく、たいてい何度かお通いいただくことになります。

だんだん、入りっぱなしだった力が自然と抜けるようになり、ほどける時間が早くなります。そして、ご来院の目的が徐々に変わってきます。

ご自分の物語を語りはじめてくださることがあるのです。

たとえば、肩甲骨の陰にひそむ、なんどもなんども繰り返し浮き上がってくる頑固なこり。

からだの中心線上、胸骨のうえをたどると、ぺこっとへっこんでいて、ゆっくり圧するといた気持ちいい胸のわだかまり。

そういったものに触れ、一緒に確認し、それについて思い浮かぶことを伺うと、なにか連想されるものがある。

そこに焦点をあてると、一気にからだからこころに目盛りが移っていくようなことがあるのです。

きっと、わたしがからだにあらわれる症状よりも、その奥にあるその方の物語に興味があり、強烈に心惹かれるからでしょう。

なにかが溶け出して、号泣されるクライアントさんの背中をひたすら撫でさすっている・・というような時間を経験したことが何度もあります。

そして、そのあととてもお身体が楽になられ、肩甲骨の下に頑固に居座っていた凝り、滞りが、あとかたもなくなっていることがよくあります。

なにかが流れたのです。

凝りや滞りというものは、ありありと手に触る物質的なものであると同時に、目に見えない『こころ』の中のひっかかりであると私は思っています。

なので、その『こころ』に触れるということについて、もっと慎重に、でももっと自由な知見はないかと思っていました。

そのときにナラティブセラピー、ナラティブアプローチという、『物語』をキーワードにした心理療法はとても魅力的に感じられて、何冊かそれについて書かれた本は読んでいました。

でもこころの専門家ではない私がそれについて、立体的に学ぶ場があると思わず、検索してみたこともありません。

そんな経緯の中、ウェルビーイングコーチングの中での技法のひとつとしてナラティブアプローチを学んだのです。

ウェルビーイングコーチングとしてのナラティブ

調べてみると、ナラティブとコーチング、カウンセリング、セラピーはそれぞれ商標登録されている法人があり、安易に用語を使ってはいけないのかな?と思いますが、『こころ』『からだ』とナラティブという言葉はとてもなじみのよい言葉だと思います。

たとえば、わたしが『ナラティブ指圧』を提唱したとしたとしたら、指圧がマイナー過ぎて、は?なにそれ?となると思いますが、『ナラティブ身体療法』みたいなくくりでいえば、わかってもらいやすいかもしれない・・とも思います。

こころとからだのつなぎめに一番強い興味がある私にとって、ナラティブなアプローチは、その架け橋としてつかう概念として、技法として、身体療法やボディワークの臨床の場で使える!と思いました。

ナラティブセラピーや、ナラティブコーチングには、その協会の定める厳格な定義があるとおもいますし、そのことについて私は知らないので、あくまでウェルビーイングコーチングの中でのナラティブなアプローチについての体験について、次回はお話したいと思います。

この素晴らしい気づきをいただいた、ラッセルウェルビーイングコーチングカレッジは、秋から始まるベーシックコースの無料説明会を今、連続開催中です。

コーチングになんてまったく興味がなかったのに、代表のありさんに心惹かれて、オンラインでお目にかかった途端に、なんでもいいからこの方から学びたいと思ってしまった恐ろしい(笑)説明会のお申し込みはこちらから




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 ならまち月燈/こころとからだをつなぐあかり
最後まで読んでくださって有難うございます。読んでくださる方がいらっしゃる方がいることが大変励みになります。また時々読みに来ていただけて、なにかのお役に立てることを見つけて頂けたら、これ以上の喜びはありません。