にょん

大阪で小学校の教員をやってます。 最近のキーワードは「発酵」「分解」「余白」「くだらない」あたりです。 「くだらないの中に愛が」あると信じて、人生面白がって生きたいです。 ギター/消しゴムハンコ/音楽/読書/モルック などなど。

にょん

大阪で小学校の教員をやってます。 最近のキーワードは「発酵」「分解」「余白」「くだらない」あたりです。 「くだらないの中に愛が」あると信じて、人生面白がって生きたいです。 ギター/消しゴムハンコ/音楽/読書/モルック などなど。

最近の記事

151.(95/365) 書き残しておきたい。

4月の業務スタートとともに、更新がストップしていたが、昨日、なんとしてでも時間を捻出して書き残しておきたい、そんな出来事、そんな気持ちに出会ったから書くことにした。 うちのクラスには、教室に入れない1人の女の子がいる。 昨年に引き続き、今年もぼくが担任を持つことになった。 昨年は、1年間ほぼ教室に入ることはなかった。 それでも、ほぼ毎日学校にはきて、廊下で授業を受けたり、宿泊学習や校外学習には参加したりと、彼女なりに頑張っている姿は見てきた。 その前の年、彼女は学校にほとんど

    • 150.(94/365) 小さくていいことを忘れない。

      新年度が始まって、今日で4日目。 「まだ4日なんか…まじか…」と思うほど、もっと長い時間を過ごしたような感覚でいる。 暦の関係でスタートが3日からだったこともあり、いつもよりもここまでにやらなければいけないことがギュッと詰まっているからだろう。 この間、教務主任といっしょにずっと業務改善のためのICT活用について考えている。 すでに新年度が始まって、試していることがいくつかあって、今後それをどんなふうに進めていけばいいか、毎日のように教務主任と話している。 でも、ときどき、「

      • 149.(93/365) 一つの軸で評価される世界。

        新年度の日々が目まぐるしく進んでいく。 今年度は、校務分掌での仕事も年度初めに色々と動かなければいけないことが多く、なかなか早く帰れないでいる。 まあ、初期投資だと割り切って、連日残業をしている。 今日、同じ学年の隣の先生に、「実は、にょん先生と組みたくなかったんですよね。」と言われた。 ドキッとした。 何か悪いことでもしたのだろうか…と本気で焦った。 「どうしてそう思ったんですか?」と恐る恐る聞いてみた。 「なんかあんまりできる先生と組んだら、自分がみじめになっちゃいそうで

        • 148.(92/365) チェックイン。

          新年度2日目。 朝から体育館に全職員で集まって、チェックインをした。 このチェックインまでの経緯は、こちら。 前日の夕方、管理職と教務主任と集まって、この日の打ち合わせをした。 ぼくが孤立する可能性を配慮して、教務主任が設定してくれた場だった。 とてもありがたい場をいただいたわけだが、まだ何の分掌もない中で、個人として全職員の前へ出ていって、いきなりチェックインを始めようものなら、「なんで?」となってもおかしくはない。 そもそも提案されたのが、3月も末の末。 時間がない中で

          147.(91/365) いっしょにつくる。

          「いっしょにつくる」を、この一年大事にしたいなと思う。 子どもたちといっしょにつくる。 先生たちといっしょにつくる。 保護者といっしょにつくる。 地域といっしょにつくる。 クラスをいっしょにつくる。 学年をいっしょにつくる。 職員室をいっしょにつくる。 学校をいっしょにつくる。 自分をいっしょにつくる。 あなたをいっしょにつくる。 いっしょは、「一緒」と書く。 「諸」は「いとぐち」とも読む。 ものごとのはじまり。発端。 「いっしょ」はひとつのものごとのはじまり。 いっしょにつ

          147.(91/365) いっしょにつくる。

          146.(90/365) はじまり。

          新年度が始まった。 少し早めに職員室に到着すると、人影はまばらながらも、もうすでに出勤している先生がチラホラ。 人数は少ないけれど、どこかしら気合が入っているような、やる気と不安が入り混じったような雰囲気。 もしかしたら、それはぼく自身の心のうちを他者に反映しているだけかもしれないけれど。 徐々に先生たちが出勤してきて、活気に満ちていく職員室。 まだ学期中の慌ただしさはなく、ゆったりしていて、でもどこかそわそわもしている。 そんな雰囲気の中で、自分の席に座って初日の流れを確認

          146.(90/365) はじまり。

          145.(89/365) メンター。

          みなさんには、メンターがいるだろうか? ぼくには、2人のメンターがいた。 1人目は、初任校で出会った2人目の校長先生。 「校長先生って学校のボス!」と思っていた僕にとっては思っていたのと違う人だった。 その人は、校長先生というより「ぼくらの担任の先生」と言った方がしっくり来る関わり方をする校長先生だった。 まず思い出すのは、まあ、しょっちゅう教室にやってくること。 本当に誇張などなく、1日に1回は教室にやってきた。 そして、フラフラ〜と教室に入ってきては、学習する子どもたちの

          145.(89/365) メンター。

          144.(88/365) 那智の滝。

          春休みの最後に和歌山旅行に行った。 前に一度、白浜を目指して車で旅行に来たことがあったが、あまりの渋滞に心が折れて、楽しむ前に帰ってしまったちょっとしたトラウマがあるのが、和歌山だった。 今回は、そのトラウマがすっきり消えるぐらいに、良い旅だった。 色々ハイライトはあるのだけれど、中でも忘れられなかったのが、那智の滝に行ったことだった。 那智の滝には、大学生の時にサークルの合宿で近くに泊まったことがあった。 翌朝、二日酔いの頭でふらつきながらほんの少しの間だけ遠くから見た那智

          144.(88/365) 那智の滝。

          143.(87/365) 「良いところ」と「良いと感じているところ」

          ちょっと今年度に入ってからのnoteを読み返していたら、奈良県の吉野がたびたび出てくることを改めて感じた。 自分でも「吉野多いなあ」とは思ってたけど、やっぱりって感じ。 ぼくは、奈良県の吉野がとっても好きだ。 何というか、もう吉野の放つ雰囲気というか、気配がたまらなく好きなのだ。 吉野って良いところだなあと思う。 で、ふと気づく。 果たして「良いところ」って本当にあるんだろうか、と。 客観的な「良いところ」なんてないんだという当たり前の事実。 誰から見ても「良いところ」がこの

          143.(87/365) 「良いところ」と「良いと感じているところ」

          142.(86/365) 委ねられた1時間。

          「にょんさん、次年度の最初やねんけど、教頭さんから『学校経営方針の共有をにょんちゃんにお願いしよう。』って言われてんけど、何のことかわかる?」 そんな風に声をかけられたのは、年度末の教室掃除を終えて、職員室に帰ってきた時だった。 教務主任にそう言われたぼくは、キョトンとした。 「学校経営方針って、校長先生がいつも初日にみんなに伝えるやつよなあ。それの共有?ぼくが?ん?どゆこと?」 ぼくもわからないです、と正直に伝えた。 「そっか。いや、にょんさんの学年が年度末反省で出してくれ

          142.(86/365) 委ねられた1時間。

          141.(85/365) 吉野旅2。

          翌日の早朝、5時半に起きて支度をし、6時過ぎに三奇楼を出た。 あたりは、まだ人の気配もなく、ひっそりと静まり返っていた。 昨夜の蔵BARでの出来事が幻のように感じられた。 その感覚がまさに「狐につままれた」ように感じたから、本当に不思議な場所だと思った。 車に乗り込み、吉野山へ向けて出発した。 吉野川を左手に見ながら車を走らせた。 吉野山には深い朝もやがかかり、天気は曇り。 条件的にはあまり良くないのかもしれない。 そんなことを思いながら、10分ほどで、吉野山の麓へと辿り着い

          141.(85/365) 吉野旅2。

          140.(84/365) 吉野旅1。

          春休みになった。 ポカポカ陽気につられて、どこかに出かけたい欲求がむくむくと湧き上がってくる。 そこで、大好きな奈良の吉野へ桜を見に行くことにした。 吉野の知人に連絡してみると、早朝であれば、車の規制なく、上まで上がれるとのこと。 金曜日の夕方に自宅を出発して、ご飯を食べ、吉野山近くのゲストハウスに前泊することにした。 翌朝、車で吉野山へ行き、朝一に桜を見て、帰ってきてそのまま仕事に行くというなかなかのハードスケジュール。 昨日同僚にその話をすると、「何ちゅうスケジュールや。

          140.(84/365) 吉野旅1。

          139.(83/365) 散ることに想う。

          桜の花が一斉に開花した。 自宅のすぐそばを流れる川沿いに桜の木が最寄駅の隣の駅までずらっと植えられている。 春になると、その道を通るのが密かな楽しみになっている。 今日、出かける時に、バイクで桜並木の前を少し通った。 今日の雨ですでに散った桜の花びらが、川面に浮かんでいるのが見えた。 咲くのも早いなと思っていたけど、咲いてから散るまでも早い。 早すぎる。 そないに、儚さを極限まで高めんでもええやろうに、と思ってしまう。 温暖化の影響もあって、開花時期が早まっているのだろうか。

          139.(83/365) 散ることに想う。

          138.(82/365) 一区切り。

          今日で子どもたちとの一年が終わる。 道中は長いなあと思いながら進んでいることもあったけど、今年も振り返ってみるとあっという間に過ぎていったように思う。 時間は伸び縮みするってことを感覚的に思い知る。 今、最後の学級通信を書き終えて、このnoteを書いている。 振り返ると、今年は、実感としてうまくいったことよりもうまくいかなかったことの方が多かったなと思う。 統合初年度という例年にはない忙しさやわからなさ、みんながその中で手探りで仕事をし、それは組織の雰囲気を作っていった。 1

          138.(82/365) 一区切り。

          137.(81/365) 川の流れのように。

          ティム・インゴルドの「生きていること 動く、知る、記述する」を少しずつ読み進めている。 まだ序章なのだけれど、その中に印象に残る文章があった。 昨年5月に、奈良県桜井市で行われたジェネレーター合宿に参加した。 Feel℃ walkを開始してすぐ、駅近くの小川が気になってしまって、みんなで小一時間その小川で気になるものの観察をしていた。 翌日朝、前日を反芻して、模造紙に気になったことを書いていくときに、「川」は「か+わ」で、「か」は「彼」で「わ」は「私」なんじゃないか、つまり

          137.(81/365) 川の流れのように。

          136.(80/365) 人生初Studio!!

          今日、人生で初めてレコーディングスタジオなるものに足を踏み入れた。 とは言っても、地元の小さなスタジオなのだけれど、何も知らない初心者からすると、もうそれだけでなんか心臓がドキドキ! 大人になっても、こういうドキドキが経験できるのって、とてもうれしい。 なぜレコーディングスタジオに行くことになったかというと、ぼくがプロジェクトメンバーとして関わっている先生シェアハウス「わいが舎(や)」のプロジェクトの一つに、「先生たちの応援ソングを作ろう」というものがあって、「ギターが足りへ

          136.(80/365) 人生初Studio!!