[詩] まどろみの最中
カーテンが音も無く揺れている。
その間隙から漏れ出した朝陽は
真っ直ぐ手を伸ばし
挑発するように僕の顔を撫でている。
支配的なその光から逃れるように
部屋の奥へ移動した。
不意に、目覚まし時計が鳴り響いた。
それが消灯の合図だったかのように
僕は床についた。
今日が明日になってから8時間ほどたった時のことだった。
束の間の
緊張からの解放。
有意識がリアルの条件なら
僕は少しの間だけ
この鬱陶しい現実と無縁になる。
自分の声がより鮮明に聞こえる。
その声を遠ざけるように
わざと退屈な空想に耽ったりした。
睡眠は
僕にとっては刹那の間で
苦しい一日が
延々と続くように思えた。
それはあまりに残酷な感覚で
だからこそ僕は
このまどろみを大切にしたかったのだ。
人は
一生のうちの3分の1を寝て過ごすという。
睡眠時間を削り過ぎると
予定調和のように
死んでしまうのだろうか
下らない空想だ。
雨音で目が覚めた。
目覚まし時計よりも随分と微弱なこの音で目覚めたことが
何故だか誇らしくなって
枕もとの時計を確認すると
既に15時をまわっていた。
この時計は
僕から安らぎを奪い取る能力に長けていて
久方ぶりの気持ちのいい寝起きにすら
こうして水をさしてくる。
理性的な幾何学形態
寸分違わぬ等速運動
自然から逸脱した不快な電子音
全てが憎い。
外は雨が降っている。
まどろみから醒めて
混沌としたアタマをもたげて
この詩を書いている。
意識が散漫で
不意に見失ったりする。
身体中の水分の比重が
全て倍になっているようで
思考すら
重く感じる。
たった今目覚めたというのに
次の睡眠の事を考えている。
まだ眠っているのか。
俺は。
久しぶりに詩を投稿します。
最近の自堕落な生活
代わり映えしない天気予報
そんな現状を書きました。
今日は晴れ間が覗いています。随分と久しぶりに直射日光を浴びた気がする。夏がすぐ側まで迫っているようで、クソ暑いです。
蝉が鳴いている地域もあるそうで。
蝉が鳴くまで冷房をかけないのが僕のポリシーでしたが、今年はそんなこと言ってられないくらい暑くなりそうです。
ダルい。
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