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すっとこどっこい丸
2021年8月20日 04:25
僕は俗にいう『ボッチ』であった。 そのおかげで、大学生活は僕にとってとても穏やかで有意義なモノだった。散歩に出かけるような心持ちで大学に向かい、講義を受けた。何かに急き立てられることもなく、何かに苛立つこともなく、何かに興奮するわけでもない。そんな良くも悪くも平坦で、次々と湧いてくる雑念を押し込める必要の無い日常は僕が望んだものであった。 ただ、そんな平穏な生活でも執着やら拘泥やら熱狂の類が