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ぼくのポエム

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自分で書いた詩をまとめました。 過去作も含みます。 下書き的な側面もあります。 最後の方にその詩を書いた経緯なども載っています
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#就活

[詩] 『就活は嫌だ!』の詩

「世間知らず」と言われ
順当に傷ついた僕は
得意面を浮かべ
現実逃避と洒落込んだ。

20年と少しの年月で
必死に築いたこの世界は
所詮空想でしかなく
住処にするには頼りない。

今日はいい天気だ。
皮の薄い四肢に
春風を纏わせて
放蕩に耽る「世間知らず」な僕。

夏を待ちわびる樹冠
その侘びしげな色彩を
僕は知っている。

歪んだ背筋が頼りない
すぐ隣に位置する
背筋を正した建築に怯えているのだ

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[詩] 樹幹

自分らしく生きたいなんて
自分勝手かな

独りで生きられるほど万能ではないから
人にすがることで何とかマトモに過ごしてきた

無地のキャンバスに
塗り広げられた鮮やかな色
綺麗だと言う人もいるけれど
これは僕の色彩では無い

人気のない夜の街
直線的な建物の
陰に隠れた広葉樹は
随分と背筋が歪んでいるな
誰も咎める事はしないけど
君も息苦しくなったりするかい?

自分らしく生きることって
難しい事

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