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酸のパワーを味方に!暑さを乗り越えよう!!【Healthy Life】

梅雨が明けて、あっという間に夏がやってきましたね!
お酢のドリンクや冷たい炭酸ジュースなどが美味しく感じますよね。
「酸味を感じるもの」には体にうれしい働きもたくさんありますが、飲みすぎ摂りすぎにはデメリットも…
「酸味」を上手にとりいれて、暑い夏を乗り越えましょう!

「酸味」のうれしい効果について

☆食欲増進と消化を助ける

お酢や柑橘の果物などに含まれるクエン酸は、胃酸の分泌を促すことで、消化や吸収を助けます。
また、酸っぱいものは見ただけでも唾液がでてきますよね!
唾液にも消化を助ける働きがあるので、夏バテで食欲のない時にとりいれる事も効果的です。

☆疲労を回復する

運動をした後に感じる疲労は、乳酸と呼ばれる疲労物質が体内に蓄積して起こります。この疲労を感じる原因である乳酸の代謝にはクエン酸が必ず必要になります。またクエン酸には血液中の乳酸濃度の上昇を抑える働きもあるので、疲労の回復とともに疲れにくい体にするという効果も期待できます!

☆高めの血圧を下げる

血圧が高めの方は減塩を心掛けているという方も多いと思いますが、調味料としてお酢を使うと料理の風味を損ねずに塩分の摂取量を減らすことでできます。そして近年、お酢そのものにも血圧を下げる効果があることが分かってきました!

歯が溶ける?酸蝕症に注意!

☆酸蝕症について

酸蝕症とはお口の中の酸性状態が長く続くまたは頻繁に起きた結果、酸によって歯が溶けてしまう状態のことです。歯の表面、エナメル質の部分から徐々に進行していくためにご自身では気づきにくく、滲みるなどの症状が出たときにはエナメル質の内側にある象牙質まで歯が溶けてしまっていた!なんてこともあるそうです。

酸蝕症になるとエナメル質から徐々に歯が溶けていきます

☆酸蝕症の原因になる食生活

・清涼飲料水を飲む機会の多い方
・ワインや酎ハイを頻繁に長時間かけて飲む方
・健康のために黒酢などのお酢ドリンクを毎日欠かさないという方
・運動中の水分補給はスポーツドリンクがメインという方
など、あてはまることはありましたか?

歯のエナメル質はpH5.5~5.7以下の酸性状況になると溶け始めます。
身近な食品のpHが分かる表がありますのでご自身が普段よく飲むものがあるかチェックをしてみてください!

通常お口の中はpH6.8~7.0の中性に保たれています

☆酸蝕症を予防しましょう

・酸性の食べ物、飲み物を長時間かけて食べたり飲んだりをしないこと
・寝る前は酸性の食べ物、飲み物を避けること
 (唾液がお口の中を中性に戻してくれますが、就寝中は唾液の量が少なくなります)
・運動後にお口が乾燥した状態でお酢ドリンクを飲まないこと

気づかないうちに進んでしまう酸蝕症…
原因になる食生活に当てはまることがあった!という方はまず上記の3点を心がけて酸蝕症を予防していきましょう。

「酸味」を上手に活用しよう

酸味には健康の為に嬉しい効果もあれば、酸蝕症の原因になるなど摂りすぎには注意が必要です。
摂りすぎに注意しながら、お酢であれば1日15mlを目安に食生活にとりいれてみましょう!
お酢ドリンクなどの飲み物として摂るとどうしてもお口の中が強い酸性に傾いてしまう可能性が高くなりますので、酢の物やサラダ、おかずに使ったりとお食事の味付けに使用すると他の食材も一緒にとることができるので強い酸性に傾くのを避けることができます!
ドリンクでとる時には飲んだ後に必ずお水でゆすぐなどの工夫をしましょう!

夏こそ食べたい!酸味を活かした料理はたくさん!!

大切な歯を守りながら、酸味の健康効果をぜひとりいれてみてくださいね!

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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今回の記事は管理栄養士足達が担当いたしました!

参考
・酸蝕症の病態と臨床対応 北迫勇一(日補綴会誌142-147,2015)
・ヒトにおけるレモン果汁およびクエン酸摂取が運動後の血中乳酸濃度に及ぼす影響 (日本栄養・食糧学会誌 第54巻 第1号 29-33,2001)
・半田市×ミツカンお酢15ml体験プログラム
https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2022/011076.php


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