自己紹介がてら、首が取れた「ひと夏の経験」のはなし。
朝起きたら、
首、取れてない!!?
と思うくらいの痛みに襲われた。
いままで大した事件も起きず、
ぼーっと生きているうちに40代になっていた。
好きで歳を重ねた訳じゃないが、
本当に
気がついたら42歳
だった。
なーんもしてない。
幸いなことに
物好きな相棒 ぶーさん(50代おじさん)と暮らし、
子孫は残しておらず、
パートでお仕事。
このまま日々終わっていくんだなと思っていたら
今年の夏、まさかの事件発生。
首、落ちてない!?
と本気で思うくらい痛かった。
確かに最近
首取れたんか?
っていうくらい首の横ジワが深くなってるけど!
もう、あまりの痛みに絶句した。
とにかく痛い。
冷や汗が出る。
起床したばかりだから目はしっかり覚めているけど、
寝ても覚めても痛い。
痛いだけでなく、左腕が痺れまくっている。
これはやばいかもしれない・・・。
今まで経験したことのない痛みだ。
身体だけは丈夫だもん!
と思っていた私も40代。
これひょっとして四十肩じゃないの?
あの都市伝説のように聞いていた四十肩?
本当にあるのか四十肩。
とりあえず少し横になっていたら治るかも
と淡い期待を胸に抱いて
再び布団に寝転がってみようとしたが
痛過ぎて横にすらなれない。
いや、さっきまで寝てたじゃん。
と思いつつ、
仰向けにチャレンジ。
・・・ダメだ、痛みで体を横たわらせることができない。
右を下にした横向きにチャレンジ
こちらもダメ。
体の上側で安定しない左腕が
ふらふらと少し動く度に痛い。
いっそのこと痛い方の左を下にした横向きなら。
と再々チャレンジ。
ダメよ、ダメダメ
と日本エレキテル連合が脳内で響く。
当然痛いのよ。
しかも
寝てる状態から起き上がったり
左を下にした横向きから右を下にしたりと
体勢を変えるたびに痛みと痺れがすごくて
落ち着くまで悶絶する。
でも不思議なことに腕はびゅんびゅん上に上がる。
なんの支障もなく上がる。
四十肩って腕上がらないとか言うよな・・・。
まあ、この時点でほぼ
おわたww
状態だったのだけれど
万に一つ、いや、贅沢は言わん、億に一つでも
通常通り行動したら復活してくるかもしれない
と淡さに淡さを3割増させた期待を胸に
風呂掃除をしたり
朝食の準備をしてみたり・・・。
・・・だめよ、痛いもんは何やってたって痛いのよ。
そもそも首肩が動かせないから、
下を向けず
ろくに掃除なんかできるもんじゃない。
完全におわたww
状態の私は
その日が土曜日だったこともあり
とりあえず月曜日になったら治療院へ行こうと決意。
土日をなんとか騙し騙しで過ごし
ほとんど改善しないまま
いざ、月曜日
近所の整体整骨院へ。
待合室で落ち着かないままキョロキョロしていると
5分も経たずに爽やかな先生に呼ばれた。
「ここにお座りください」
指定された施術台に腰掛けると
爽やか先生がさくさくと質問し、さくさくと触診していく。
「朝起きたらこうなってまして。何をしたってわけでもないんです」
「首と肩が痛くて痺れて・・・」
言い訳のような私の状況説明を聞きつつ
爽やか先生が笑顔で触診。
「腕を横に伸ばしてください〜」
「上はどうですか?」
「首、下に向けられますか?」
「上から肩押しますよぉ」
「い!!痛いです・・・」
「痛いですよね!」
なんで先生ちょっと嬉しそうなんだ!?
いや、私の目にだけそう見えているのか?!
そして
運命の時
「これは・・・」
なんだ四十肩か?伝説のあの四十肩なのか?
もう中年だ。大丈夫、受け入れようじゃないか!
さあ来い、四十肩!
受け止めてやるぜ。
じゃがじゃがじゃがじゃがじゃが じゃん
「首のヘルニア一歩手前です!」
ちーん
完全におわたww
四十肩ならもう中年として受け入れて胸を張ろうと思っていたのに、
へ、ヘルニア?!
おわたww
「手術とかですか?」
ヘルニア=手術 のイメージしかない私。
「いえいえこれが悪化すると手術になりますが
まだ、この治療院で治療できる範囲ですので
がんばっていきまっしょい!!」
らしき言葉を爽やか先生が優しくかけてくれた。
いや、正直、ショックであまり覚えていない。
たぶん「いきまっしょい」とは言っていないと思う。
うん、絶対言ってない。
とはいえ、
原因が分かったので、とりあえず少し安心。
切り替えて、直すしかない。
でも、
頭の中をよぎるのは
後悔と雑念。
数日前から確かに首肩が痛かった・・・。
何をやっても背中のコリが取れなかった!
運動を日頃からしておけばよかった!!
ケチらずに、ちゃんとマッサージにも行くんだった!!!
これから医療費どんだけかかるのよ!!!!
金欠で3800円のTシャツを買おうかどうしようか悩んでたのに、その金が医療費に消える!!!!!
そんなこんなであれから4ヶ月
順調に改善してはいますが
まだ全快とはいかず
何事も早め早めの対処が肝心だと痛感しております。
ちなみに
あの時買うかどうしようか迷っていたTシャツ。
治療を頑張っている自分へのご褒美ということで買いました。
なんでもものは言いようです。
とらえかた次第です。
お母さん、
あの夏の痛みに耐えて
私は
少し人の痛みに思いをはせることができるようになった気がしています。
ま、
この夏、
痛みの思い出しかないですけどね!!
代償はでかいぜ。
がんばれ自分。
追記
なんのはなしですか
のタグと
コニシ木の子さんのおはなしが素敵過ぎたので
お言葉に甘えて使わせていただきました。
ありがとうございます。