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対話8/社会人の楽しさってなんだろう?
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※本記事は対話形式で進んでいきます。
※イ=イト吉、与=与多朗の発話です。
※連想などあれば何でもコメント下さい!
与:社会人の楽しさってどこにあると思う?
イ:社会人の楽しさか…どうして?
与:いや、今、会社で新入社員の研修を企画してるんだけど…、ビジネスマインドとかビジネスマナーとかを教えるより前に、まず「社会人ってこんなに楽しいことあるんだよ!」ってのを伝えてからスタートさせたいなと思って。
イ:それは素敵な入り口だな。いいね…なんか良いの出したいな。
与:そうなんだよ。世間的によく言われるのは『金銭的な自由』とかだと思うんだけど、学生たちが想像できないような社会人の楽しさを出したいんだよね~
イ:社会人にしか味わえない楽しさね。色々ある気はするけど…。じゃあまず、逆に、学生でしか味わえない楽しさってどこにあると思う?
与:あ〜…僕は学生の楽しさって、”一般的に嫌なことから逃れられる”ってところにある気がするな。
イ:一般的に嫌なことって?
与:毎日早起きしなくていい、とか。社会的な責任を負わなくていいとか。プラスの楽しさがあるっていうより、マイナスをゼロにできるイメージなんだよね。
イ:へぇ〜…”楽しさがある”ってよりは”嫌なことがない”イメージなんだ。
与:そう。でも僕的には、社会人にはそうじゃなくて、自分で切り拓いていく楽しさみたいのがあると思うんだよな。…まぁ、学生でも起業してる人とかいるけど。
イ:なるほど。確かに私も社会人になってから、自分の責任で色々決められるようになったのは楽しいな。学生の時とは違う意味での自由があるっていうか。
与:違う意味での自由?
イ:うん。学生の時は時間的自由があるけど、絶対に”卒業”ってゴールが仮定はされてるから…そういう意味で社会人生活には制限がないと思う。RPGのゲームからオープンワールドのゲームに移行した感じというか。
与:面白い。でもそれが嫌だとか、不安だって人もいるよね。僕も元々は管理されてたいタイプだから、社会人になった当初はその自由が不安でもあったんだよね。
イ:あら、そうなの?
与:うん。着る服とかも、なんなら会社に指定して欲しいって思ってたからね。制服みたいに。
イ:そうだった。新社会人の頃の与多朗君、全部ユニクロの色違いだったもんね。マリオのクローゼットみたいな。
与:そう(笑)。でも今は、社会人の楽しさって自分の人生を自分でコントロールできる感覚だと思ってるわ。
イ:私はその自由が早く欲しかったタイプから、自分で自分の人生の舵を取るのは社会人当初から結構楽しかったな。…与多朗君が今そう思えるようになったのは、なんでなんだ?
与:なんだろうなぁ。
イ:私の感覚的には、学生のうちは皆で大きな船に乗っけられてて、安定はしてるけど行き先の自由がある程度制限される感じで、社会人になったら個人ボートで漕ぎ出せて、転覆はし易いけど好きなところ行けるようになった気がするのよね。
与:例えわかりやすいわ。
イ:それで考えると、与多朗君は個人ボートへの信頼感が増したから社会人の楽しさを感じられるようになっていった、ってことない?
与:そうかもしれない。それでいうと、学生の楽しさって”こんなんできるのも今だけだよな”みたいな、ゴールがあるから楽しめてたことのような気もしてきた。逆に、社会人の楽しさってゴールがないから楽しめる楽しさで、その感覚を楽しむのって結構高度な感じがしてる。
イ:…なるほど。そうかもしらん。
与:学生は『”楽しい”じゃなくて”楽(ラク)”』、社会人は『”楽(ラク)”じゃなくて”楽しい”』なのかなと。
イ:面白いね。社会人はラクじゃないけど楽しい、って、ただの楽しさより重厚感のある楽しさって感じもするな。
与:僕、税金払うの嫌いじゃないんだよね。
イ:え(笑)。どういうこと?
与:税金払ってることに、ちょっとプライド感じたりしてて。社会に貢献できてる感覚を給料明細見て感じてるんだよね。
イ:そうなの(笑)?…あー、まあでも確かに、一応社会にも貢献できてる感覚が嬉しさに繋がる、みたいのはあるかもなぁ。
与:なんか、それは社会人にしかないリアリティな気がするというか。
イ:ああ、それでいうと、私も今思えば学生の時に若干のままごと感はあったな…自分なりに一生懸命生きてはいたけど、まだ社会に出てないことで一人前じゃないんじゃないか、みたいな不安もあったし。それが、社会人になるともう言い訳が効かなくなるというか、すごくリアルで実感がもてるみたいなことはあるね。良くも悪くも。
与:そう。良くも悪くもっていうのは本当にそうで。社会人になると自分の人生とかなりばちばちに向き合うリアリティがあって、それと対峙するのが、楽しさでもあり苦しさにもなり得るんだろうな。その楽しさは伝えたいな。
イ:それでいうと、ただ楽しいんじゃなくて、責任を負った上での楽しさとか、リスクを背負った上での楽しさがあって…それは学生の頃には得難い手応えを伴うものだよってメッセージが出せたらいいのかな。
与:そう聞くと、社会人の楽しさって”成熟した楽しさ”って感じがする。それを新社会人に伝えるのは…どう伝えたらいいか…は…むずかしいね。
アゴラの鐘『カンカンカン!今日は終了のお時間で〜す』
本日の対話はいかがでしたか?
学生のみなさんも新社会人のみなさんも社会人のみなさんも、それ以外の皆さんもぜひ対話しましょう。
記事に対して湧いた考え、感想、全然関係ないことなど、いつでもコメントお待ちしております!
ではまた〜
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