性格を変えるより性格にあった振る舞いを探したい
昨日、大学時代で最も大きかった出来事について書いた。
感じたのは「書けるくらい自分の心が整理できたんだなぁ」ということ。
自分は完璧主義で些細なことが気になるタイプ。
そして自分に自信を持てず、世の中に発信するなんてとんでもない、と思っていたタイプ(大げさだけど)。
正直に言うと今の自分も根本は変わっていない。
だけど自分の性格を理解したうえで「どう振る舞うか」が分かってきた。
このことが生きるうえで非常に大きかった。
陽キャを真似しても陽キャのメンタルは真似できない
昔は自分の性格を変えるために色々試してみた。
「明るくなる本」とかを買ってみたりとか。
ただ、そういう本を書いている人は元々陽キャだったりする。
そのせいか、試してみてもしっくりこない。
何というか、前提として「人と話すハードルが低い」、というか「ハードルがない」。
いや、私はその心のハードルが高いから困っているんだ。
「完璧主義」の私は失敗が大嫌いだし、些細な言葉を気にして動けなくなる。
しかも自分には自信がない。
そんなやつが「人に話しかける」という無理ゲーをできるわけがないのだ。
もちろん本の中には人と仲良くなるテクニックが書いてある。
だけどそれは「自信がある人」がやるから効果的なのであって、動作だけ真似しても意味がない。
例えば「笑顔で人に話しかける」とする。
だけど昔の私が笑顔を作ったところで「ニチャァ」という気持ち悪い効果音がする笑顔しか出来ない。
そんな人に話しかけられたら私だって怖い。
結局はメンタルの部分を変えるしか無いのだ。
自分の性格を受け入れ、振る舞いを考える
とはいっても、最初は「今までやってきたこと」から抜け出すのは大事だと思う。
例えば一緒の会議に出た後に同僚へ話しかけにいくとか。
新しいことをしてみないと、そもそも自分がどう変わったらいいかも分からない。
だけど一方で「合わないことをやり続ける」必要もない。
大事なのは「自分の性格を受け入れたうえで、どう日常生活を乗り切るか」だ。
例えば私は人と話すのが苦手、特に表情が見えない電話は本当に苦手だ。
だからできるだけチャットを使って仕事を進める。
「大事なことは文章に残したいから」などの理由を付けて。
なんなら電話だとよく分からないことを話しているかもしれないので、電話の後もチャットをする。
「話したことを忘れないためにチャットで送りますね」と言いながら。
すると相手はむしろ「マメな人」と思ってくれる。
好都合。
あと、完璧主義に関しては自分ひとりではどうにもならない。
だから周りの助けを借りる。
よくやる手段は「締切を設ける」こと。
私にありがちなのは「完璧に分かるまでやらない」ということ。
だから先に次の会議の予定とか、原稿提出の期限を設けてしまう。
すると締切までにやらざるを得なくなる。
それを繰り返すことで完璧主義がどんどんマシになってきた。
あと、自信を持てない私は何度でも文献を読み返したり作った資料の確認をしている。
そして脳内で「こう言われたらどう返す」などをシミュレーションする。
正直この性格は本当にうっとうしい。
いつまでも不安が消えないからだ。
だけど一方で不安からくるシミュレーションを繰り返すことで資料はブラッシュアップされていく。
そして資料がブラッシュアップされたおかげで会議は問題なく終了することが多い。
要するに自分の性格を受け入れたうえで動き方を考えると案外なんとかなるのだ。
以前は勝手に設定した「正しい性格」に自分を当てはめられず、勝手に凹んでいた。
だけどそんなルールを設ける必要はない。
物事が前に進めばそれでいいのだ。
だから私は今後も自分にあった振る舞い方を探し続ける。
そうすればもう少しだけ生きやすくなるだろう。