刹那の自分
私たちは毎瞬、毎瞬、全く違う自分であることに気づいていない。
瞬きしたあとの自分はもう別の自分なのだ。
この世では、事或る毎に辻褄合わせが行われ、自分ではそのことに気づけない。
誰もが瞬間瞬間を生きており、文字通りすべての瞬間において別人、だから違っていて当然。
例えばこのような経験を誰もが持っている。
自分が心を入れ換えて立ち振舞いを変えたら周りの人々も別人のように接してくるようになった。
これは物質を構成する最小単位である素粒子の振る舞いにもあらわれているとおり、観測者の有無によって粒子は振舞いを変えてしまうというもの。
同様に自分の意識と行動が変わったことによって、周りの見え方のみならず、在り方が変わった結果。
私たちの見ている世界とは、自分の行動の結果、瞬きした次の瞬間には、それまでとはまるで違った世界へとなり得るものであるということ。
自分の周りで起こることのすべてに意味がある。ただしそれらのすべてを何故なのかと理解する必要はない。
ここで自分の胸に手を当ててみよう。
いかがでしょう、そこには確かに心臓が動いています。
でも地球上の誰も何故その心臓が動いているのか知らないのです。
そんなことを思うと、可笑しくてもうすべてがどうでもよくなりませんか?
こんな不確かな世界、人間には到底理解しきれない複雑な仕組みで動いているのです。
ではいったん宇宙や世界は置いておくことにしましょう。
身近な話、学校での人間関係、会社でのトラブル、親族間のいざこざ、これらはすべて自分の中ではなく自分以外から発生したもの。
こうした身近な問題であったとしても、率先して解決しようとガムシャラになる必要はありません。
それらを映画のワンシーンを観るようにただ眺め、自分の演じる番が来たら心の赴くままにそうすればいいのです。
そうして惹かれたら心地よく気分よく過ごすエピソードや自分の在り方をみんなにもシェアしてみてください。
これまでの人生、それまでの自分、過去と自分が思い込んでいるだけの幻想にサヨウナラ。
ただ瞬く間に感じたとおりに生きればいい。
すべての瞬間をそうしたいと思うことをすればいい。
刹那の自分を、ありのままに生きろ。
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いつも本当にありがとう。 これからも書くね。