【#毎週ショートショートnote】月夜の寝ぐせ
輝く冬の月夜の下、周りは全て白銀の世界が広がり、ワタシはそこでゴロンと一人横たわっていた。
まばゆい光とともに、何かが天から舞い降りてきた。
ワタシはハッと起き上がった。
「姫、お迎えにきました」
それは、月からやってきたどこかの国のサッカー選手のようなイケメンだった。
「わたくしはその、寝ぐせが悪くてあなたのお妃にはなれません」
ワタシは日ごろから寝ぐせが悪く、寝起きで髪がボサボサだった。
「私はボサボサ頭の姫が愛おしいのです」
「ああ、こんなわたくしで良ければ」
ワタシはイケメンと熱い接吻を。
ここで目を覚ました。
時計を見たらすでに夜の11時だった。
この晩の静けさとは対照的に、ベッドのシーツが嵐の後のようにくしゃくしゃだった。
月明かりが部屋の片隅を照らした先に、書きかけのノートが燦燦と輝いているように見えた。
髪の毛もぐちゃぐちゃなワタシは、ベッドから起き上がりその書きかけのノートに今見た夢を書き始めた。
ワタシの夢は小説家だ。
(410文字)
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この記事は、たらはかにさん企画【毎週ショートショートnote】参加記事です。
今回のお題は、【月夜の寝ぐせ】でした。
しょっちゅう夢を見ます。
一昨日は全く異なる夢を3つ見て、見る度にハッと目が覚めてしまい、あまり熟睡できませんでした💦
夢と言えば、先日、たまたまある女子高生クリエイターさんが小説家を目指しているという内容の記事を読みました。
フォロワーさんではないのでここでは紹介しませんが(40過ぎの知らないおっさんに紹介されてもなあと思われるでしょうし🤣)、若いうちならいくらでもチャンスはありますから頑張ってほしいと思います📣
次回のお題にも挑戦します。
読んでいただきありがとうございました🍀