博士号取得後の人生は鬼門?否、どうにでもなる。
今回は、このタイトルの画像がアップロードされていたので思いつきで書いた記事です!
「博士取得後の人生は本当に鬼門なのか?」私なりの見解を述べます。
何を隠そう、私も博士号取得目指していたのです。ですが、あることを境に挫折し、中退しました。未練はもうなく、どうでも良くなりました。
ですが、目指していた人間として、あえて私の見解を言わせていただきましょう。博士課程取得は使い方次第ではメリットがあるからです。
博士号取得後のこれまでの定説
日本では、「オーバードクター問題」が良く取り上げられていますよね。
博士号を取得後、大半の方はアカデミックに残り、ポスドクとして研究を続けます。
ポスドクとは「ポストドクター」の略。
任期付き雇用の研究員を指し、ボスのお手伝いをしつつ自分の研究もします。
ポスドクになるのは実は以外に簡単です。ですが、低賃金なうえに長時間のブラック労働がほとんどです。
さらにそこから正規雇用になるまでがすごい難しいです。
現在、大学や研究機関など、アカデミアの席はいっぱい埋まっているからなんです。
加えて少子化によって大学のポストは今後なくなることが見込まれます。つまり、これからどんどん鬼門になってくるわけです。
正規雇用になるまで研究を続けて、実績(論文の本数など)を積み上げて、退官されたら、すかさずポスト争いをして、勝ち取れるように頑張ります。
平均して30代後半になるとようやく助教です。助教でも平均年収は400~600万円。
これ二十代のうちなら高収入かもしれませんが、30代後半でこの年収は世間一般的に見たらとっても低いです。
補足すると、大学の先生が年を食っている割に、お子さんが低年齢なのは正規雇用になるために時間がかかるからなのです。
例外はありますが、大体子供を作るのは30代後半から40代前半ぐらいでしょう。
博士が100人いる村は時代遅れ
かなり有名な話ですが、博士が100人いる村の話は日本のオーバードクター問題の皮肉を描いた創作童話です。
・100人のうち、68人は就職します。
・ただし、14人は任期付き(1年以上)の非正規雇用職員(ポスドクなど)です。
・100人のうち、5人は1年未満の雇用・短時間勤務の研究員など一時的な仕事をします。
・100人のうち、19人は進学も就職もしていません(無給の研究員など)。
・100人のうち、8人は分かりませんでした(国内外大学院進学、臨床研修医、不詳・死亡)
この現状は令和時代になった変わっていません。ですが、私はこの話はもはや時代遅れな気がしてならないのです。
「掛け算」でレアな人材に!
なぜ時代遅れなのかというと、博士号取得をかんばりつつも、様々な活動をしている学生がいるからです。
博士号取得中、または取得後の新たなビジネスモデルなのではないかと私は思いました。
それは掛け算をすることです。
一番わかりやすい例をあげると、こちらのTwitterアカウントです。
実は私もtwitterでフォローしているこの女性。Reinaさんと言います。
写真だけ見ると、一見アーティストさんかモデルさんに見えますよね?
実はこのかた、東京大学大学院博士課程の学生さんなんです。
Reinaさんは大学院で昆虫の生態学について研究している傍ら、真我ソングライターとして活動されている方なんです。
掛け算で表すと、
「リケジョ」✖️「シンガソングライター」✖️「東大院生」✖️「昆虫の研究」
といったところでしょうか。
女性といえば虫が苦手なイメージがあると思いますが、昆虫の研究をやっている。意外性を感じますよね。
なぜ掛け算が必要かというと、肩書きをふやすことによって、貴重な人材になることを指しています!
もちろん器用貧乏ではいけません。
おそらくReinaさんの場合は、最初に研究を極めて、次にシンガソングライターの仕事を始めたのかと思われます。
研究者という肩書きだけなら、失礼ですが、単なるリケジョ止まりでしょう。
ですが、肩書きを増やした結果どうでしょうか?プレミア感の出る人材じゃありませんか?
もちろん「ホラ吹き」ではいけませんが、Reinaさんが努力しているのはご覧の通りです。
これ企業の人事部の方は喉から手が出るほど欲しい人材でしょう。
研究もできるうえに、芸能活動もしている。つまり、研究のアピールにつながる可能性を秘めてますよね。
スポンサーから協賛金をもらったらどうなりますか?
わざわざ研究助成金を手当たり次第申し込まなくても獲得が容易になりますよね?
科研費を当てるより高確率ですよね?
ここまでは理想論になりますが、将来性を秘めていますよね?
他にもこんな具体例があります。
最後に
博士号取得する学生は減少傾向にあり、私も含めて修士号取得止まりで終わることが大半です。
ですが、努力と工夫次第では博士号取得後、レアな人材になれることがわかったと思います。
第二の落合陽一さんが生まれるかもしれません。
取得したことないからどうかはわかりませんが、大半の研究者は博士号も努力賞と仰られています。
ですが現実問題として、取得するのは非常に大変らしいです汗
これから取得しようとしている方々は本当にすごいですし、挫折した自分からしたら尊敬の念しかありません。
それから、私としては別に修士号や博士号を取得しても専門職に就く必然性はないと考えています。
大学はあくまで学問をする場です。全体的に学んだことを社会で生かしていけば良いだけです。
今日は急いで書き上げたので随時リライトしていきます。
誠に申し訳ありません汗
それでは次回もお楽しみに!
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