「点数」ではなく「成長」を求める空間づくり【Aflevering.186】
小学2年生クラス(4人)では、年齢的にも学習の姿勢や雰囲気が現れてきました。そこで、少しずつ作文活動や協同学習を取り入れています。
初めは「文章なんてどうやって書くんだ?」という状態の子たちも、少しずつ自分の考えを表現できるようになってきました。
テストの点数に頼らない評価を
Edubleでは、日本語の力を測る時に国語のワークやテストにあるような選択肢や穴埋め、難しい記述などで理解度を測りません。子どもたち一人ひとりの音読や作文を見て、これまでの自分と比べてどれだけ成長できたのかを測ります。
日本語学習の目的
Edubleでの日本語学習の目的は、テストで良い点を取るとか難しい問題が解けるようになることではありません。日本語の成長を学習者が自ら感じ「生きる自信」を持ってもらうことです。
そのために「漢字・音読・作文」の基本を身につけ、「子どもを取り巻く外の世界を正しく読み取る力」と「心で感じたことや考えたことを正確に表現できる力」を付けるサポートをしたいと思っています。
講師にできること
あくまで学習の主体は子どもたちであり、私の立場としてできることは限られています。
①「日本語をやってみよう!」と思える気持ちになってもらう
②成長するために必要な取り組みを一緒に考える
③一定期間取り組んできたことを一緒に振り返る
これぐらいのことしかできませんが、強制的にさせても子どもたちの脳はポジティブな反応をくれません。「誰かにやらされる」という姿勢は学習だけでなくその後の人生に大きく影響してきます。むしろ、子どもたちからやってみようという気持ちが出て来るのを待っています。
そして「日本語を自信を持って使える私」というアイデンティティを確立し、複雑で不安な社会の中でもたくましく生きていってほしいと思い授業をしています。
これからも子どもたちの成長を見届けるのが楽しみです。
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