【イベントレポート】結果を出し続けているリーダーの原則 by FC町田ゼルビア 黒田 剛監督
ども、実は横浜・F・マリノスファンですみません河野です。
今回は先日『YOUTRUST』と朝時間を有効活用する早寝早起き研究所『朝渋』の共同で開催された、ビジネスパーソン向けにビジネス書を中心とした著者をお招きするオンライントークイベント「Hello,Future(#ハロミラ)」の第11回、黒田剛監督をお招きした『結果を出すリーダー論』のオフラインイベントに参加してきたのでそちらのレポートを共有させていただきます!
トークセッション
1. チャレンジは何歳からでも可能
まず最初のセッションでは「キャリアチェンジ」について黒田監督が話してくれました。
黒田監督が示すリーダーシップの最も顕著な特徴は挑戦への姿勢です。
「高校サッカーの監督からプロチームの監督へ転身した52歳の決断は、大きな挑戦でした」と語られておられ、ものすごい批判もあったそうです。多くの人がキャリアを安定させるために変化を恐れる中、黒田監督は「チャレンジは何歳でも遅くない」と述べ、年齢を理由に現状に甘んじることに対する恐れを語られていました。
この姿勢はすべてのリーダーにとって重要な教訓だなと思いました。
リーダーとは、変化を恐れず、逆にその変化を積極的に取り入れ未来を切り開く存在。
黒田監督は、キャリア選択の際に、「得るものと失うものを冷静に見極める」ことを重視されており。新たな挑戦をする際には、自分の成長と組織への貢献のバランスを考えることが重要だと強調していました。
2. リーダーシップは「原理原則」から生まれる
黒田監督のリーダー論の核には、「原理原則」の重要性があります。
サッカーだけでなくビジネスにおいても、リーダーが組織を成功に導くためには明確な原則に基づいた指導が必要です。
黒田監督は、原理原則を徹底することでチームを安定し、負けることがあっても負け続けないことにおもきを置かれていました。
「原理原則」とは、組織全体が共通して理解し、実践するべき基盤であり、それがあることでチームや組織は迷走せずに目標に向かって進むことができます。
リーダーはこれを共有し、全員が一貫して取り組むことで、組織がまとまり、ブレずに成果を出せるようになるのです。
黒田監督は「一度負けても、組織の原則がしっかりしていれば、すぐに立ち直ることができる」とおっしゃっていました。
3. 成功を導くための「明確な指示」
黒田監督はリーダーが明確な指示を与えることの重要性を強調していらっしゃいました。
彼は、組織やチームが同じ方向に向かって進むためには、リーダーが目標や目的を明確にし、具体的な行動指針を示すことが不可欠だと考えています。
「これをやってくれ」と一方的にタスクを与えるだけでは不十分であり、成功のために期待される行動や失敗を回避するための注意点、そして個々のメンバーへの期待を具体的に伝えることで、初めてチーム全体が正しい方向に進むことができまるとおっしゃられてました。
黒田監督は「リーダーが提供する明確な指示が、組織を成功へと導く鍵だ」と語ってました。
4. 信頼を築く「タイミング」と「言葉の選び方」
リーダーがどのようにメンバーに指示を与えるか、そしてそのタイミングも重要な要素で、黒田監督は、適切なタイミングで耳を傾けさせる工夫が必要だと説いています。
「釣りは魚がお腹が空いたタイミングに餌を与えるように、メンバーが準備できているタイミングを見計らって言葉を届けることが大切」と黒田監督は比喩的に説明します。
つまり、部下やチームメンバーが情報を受け入れる準備ができていない時に指示をしても、効果的ではありません。リーダーとしては、相手が話を聞きたいと思うタイミングを見極め、そのタイミングで適切な言葉を選んで指示を与えることが、信頼関係を築く上で重要と考えておられました。
5. リーダーは情熱を持って期待に応えるべき存在
黒田監督は「プレッシャーのない仕事はつまらない。人から期待されることに価値がある」と述べおられ、リーダーとして常に期待に応えようとする姿勢を持ち続けています。
リーダーが情熱を持って自分の役割を全うすることで周囲にもその情熱が伝わり、チーム全体の士気が高まるとおっしゃられておりました。
黒田監督は若い頃から負けず嫌いであり、常に期待に応えるための努力を惜しみませんでした。彼のリーダーシップスタイルは、自己の限界に挑戦しチームの成長を第一に考える姿勢が根幹にあります。リーダーとして、部下やメンバーからの期待に応えるために努力することが、チームや組織全体の成功につながっていると感じました。
イベントに参加して
私が今回このイベントに参加して感じたことは黒田監督の圧倒的な「言語化能力」です。
どんな質問に対しても的確かつわかりやすい言葉で伝える能力にはすごく驚かされ、そこに町田ゼルビアがJ1でも通用している理由があるなと強く感じました。
また「限界点を叩き続ける」という言葉が特に印象に残っており、成長するには常に限界点を叩き続ける、そこにはすごく負荷もかかるがここで「叩き続ける」ことができるかで成長できるかできないかは決まるというお言葉はすごく心に響きました。