【短歌】きらきらと川は斜陽を跳ね返し明日の不安を嘲っている
首元にかるい木綿の肌触りどうせ脱ぐ服どうせ死ぬ人
きらきらと川は斜陽を跳ね返し明日の不安を嘲っている
白雪を穢して惜しむこともない僕は地獄に堕ちるんだろう
降る雨も恥じらうような安寧があなたの眠りでありますように
木枯らしに揺れる信号機がならぶどうやら日々はしばらく続く
ゆうやみの見知らぬ風にさらわれることが幸福なのだと知った
未だ見ぬ傷の痛みを生まぬため小指の糸を噛み切っている
でも いずれ きみとわたしは別れるし平気な顔でケーキも食べる
制服で、だけれどわたし強かった あつい右耳 ピアスの痛み
1日のうち好きな時間天井をきれいな写真にうつせる時間