「書いても書いても読まれない」と悩んでいる人にありがちな3つの特徴
ブームになるような、いわゆる「売れる音楽」って、いいなと思って書いた歌詞やメロディーが偶然誰かの目に留まって売れる、というわけじゃないっていうのはご存じですよね。
心に響くのはこういう展開のメロディーや歌詞である、というのはすでに分かっているから、その手法を織り交ぜているから売れるんです。
…という趣旨のことを、数年前に有名な女性シンガーがテレビで言っててびっくりしました(知っている人はすでに知っているけど、それをテレビで言っちゃダメでしょ、的な「びっくり」ね。)
音楽だけではなく、ブログの文章も同じです。読まれる文章ってパターンがあるんですよ。
小説などの文学作品は別として(小説にもそういうのはあるかもしれないですが、私が疎いだけかもw)、お役立ち系とか告知記事とかは、本当にパターンが決まっているんですよ。
それをいかに知っていて、それをいかに「知ってて使ってるんです感」を出さずにさりげなく使っていて、文章の最後まで読んでもらって「なるほど!そうなのか💡」「納得!」「まさかそんな展開に!」などと思ってもらえれば大成功なのです。
そういうことを言うと「そんなテクニックは使いたくない」「自分が発信した内容をただただ評価してほしい」みたいなシンデレラ願望の人が一定数現れます。それならそれで自由なので止めませんが、それでPV数(アクセス数)やスキ数が増えないのは仕方がないのです。シンデレラだって下積み時代は長かったし、必ずしも王子様に見つけてもらえるとは限らないじゃないですか。
そう思っちゃった人にはこちらの記事がおススメです。以降は「テクニックでも何でもいいから、みんなに読んでもらえるにはどうしたらいいの?」という人向けに書きますね。
1.必要事項しか書かない「残念な告知記事」
よく、ブログでお教室とかセミナー、お茶会などをお知らせする記事(告知記事といいます)、日時と場所と値段と内容が簡潔にしか書いてない記事がありますよね。私はこれを「学校行事告知」と言っているのですが、学校行事をはじめ、会社の行事や集まりなどの案内状は
・(基本的に)参加することが前提
・参加者も内容を(何となくは)把握している
という前提条件があるから、それでもいいんですよ。
個人に向けたビジネスでは、それは全く通用しないということが分からない人が実に多いです。
アナタのやっていることを知らない人に、興味を持ってもらって参加までつなげるのに言葉が足りなさすぎるのです。
告知記事の書き方を超!簡潔に説明すると(これだけで1記事出来ちゃうボリュームになるので)
・自分の商品の特徴
・この商品を買うとどんなメリットが得られるのか
・この商品をオススメしたい人
・お客様のご感想
・自分のプロフィール(自己紹介記事へのリンク)
・開催概要(日時や場所、料金や申し込み方法)
・キャンセルポリシー
これくらいのことは、必ず書いてくださいね。
どうしてもイメージが湧かないって人は、ショッ〇チャンネルでも何でもいいから通販系テレビ番組をひたすら見て研究するといいです。
あのジャンルの番組こそ、視聴者の心の動き(こういう展開にすれば、最終的には商品を買ってもらえる)というテクニックを最大限に使っているのです。
「会ったことがない、顔も見えない、あなたのことをよく知らない相手にお金を払ってサービスを受けるまでの期待感を抱く」ということに対するハードルは予想以上に高いのです。
では、なぜ、「残念な告知記事」が生まれるのでしょうか。それは…
2.読み手の気持ちに立って文章を書いていない
そもそも、あなたは誰に向かってブログやnoteを書いているのでしょうか。独り言の日記ブログならともかく、誰かに伝えたいという意図をもってブログやnoteを書いているなら、なおさら「誰に向かって書いているのか」を意識する必要があります。
例えば私のnoteはマガジンごとにターゲットが決まっていて、発達凹凸関連の場合は「我が子の発達が気になる親御さん」であるし、note初心者向け記事は文字通り「note初心者」であり「文章の書き方が分からない人」「伝わる文章を書きたい人」などであります。
そういう人に向かって、会ったこともない、話したこともない私が文章で伝えるのは、実はとっても難しいことです。
いいですか、noteに限らずブログにおいて、本気で何かを伝えたいと思ったら
ターゲットを定めて、その人に語り掛けるように文章を書く
というのは基本中の基本です。
そんなことは知っている、でも、そういう文章が書けないんだよ、って悩んでいる人も一定数います。
正直言って、「頭では分かってても書けない」と嘆く人は、ブログやnoteじゃなくてFacebookが向いていると思います。Facebookはアナタのことを知っているリアルな友達が相手なので、多少文章が雑でも…背景にある状況を汲んでくれて察してくれて、悪い気にさせないコメントを返してくれるのです。
逆の言い方をすれば、Facebookではイイねやコメントがたくさんつくのにnoteやブログでは反応が薄い…という場合は、「コンセプトや内容は悪くないのに、読み手の立場に立った文章が書けていない」ということにもなりますね。
最近のnoteは状況がいいことに、他の無料ブログサービスと比較しても通りすがりの人にも読んでもらえる傾向にあります。(注:通りすがりとは、検索などで意図的に探し出されたわけではなく、ハッシュタグ検索などで偶然見つけられた記事、という意味です)
こんな好条件がそろっているのに、なぜ最後まで読まれないのかの原因の1つは専門用語が多かったり略語が多かったりして「初めてアナタのことを知った人が読んでも、文章の意味が分からない」こともあるかと思います。
では、何で読み手の立場を無視した文章になってしまうのかというと…
3.「想い」が強すぎる
2の「読み手の立場を無視している」というのに通じるのですが、自分の想いが強すぎて、それを何とかして伝えようとする人が多いのです。
例えば、過去の自分は不幸で、「〇〇」に出会ったら幸せになりました。だから、その良さを伝えたい!と一念発起してnoteやブログを書いていたりビジネスをしている人はたくさんいます。本当にたくさんいます。
こういう場合は、ただただ自分の成長過程…というか、どん底だった時の状況と途中の過程、そして今の状況を壮大なドキュメンタリーで書けばいいと思うんですよね。それこそ、その時の心境とか状態とか事細かに書いて読み手に想像させて共感してもらえれば、文章としては大成功なんですよ。
ただ、その壮大なドキュメンタリーをだいぶ省いて「私は〇〇を知って今はとても幸せです。だから〇〇は素晴らしい!(だから買って!)」という想いだけをぶつけられても、読み手からすれば意味不明です。
そして、この「想いを伝えたい」系の文章のほとんどは
他人に伝えたい…他人を変えたいという目的が潜んでいるのです。
「あなたの幸せに貢献したい」「相手を成功に導きたい」なんてきれいごとを言っていても、しょせんは「他人を変えたい」ですからねw
まあ、「他人を変えたい」でもいいんですけど…それを書いているアナタは気が付いてないかもしれないんですけど…あまりにもあからさまに出ているからドン引きなんです。共感できないんです。。。
書き手が幸せになっていく過程を、読んだだけで情景や心理描写まで想像出来るくらいにリアリティたっぷりに書いてある文章と
「自分の利益のために宣伝したい、集客したい、フォロワー増やしたい」が見え隠れしている文章と……どちらが読み手に共感してもらえそうですか?
ホント、「想い」は「重い」のです。
「自分の経験をもとにして、誰かに貢献したい」と本気で思うならば、「誰かを幸せにしたい」「誰かを良くしたい」という「他人を変えたい」が根本にある「想い」はこの際だからバッサリ切り捨ててしまいましょう。
自分の経験を「経験として」伝える、心理学などの知識と実例を絡めて説明するなど、出来ることはたくさんあります。くれぐれも「想い」で相手の心を「重く」しないように心がけて文章を書くように私も気を付けています。
これは親子関係の話ですが、参考になるかもしれません。
【まとめ】出来ることは「提案」「情報提供」だけ、ということを念頭に記事を書く
アナタのブログは読者の立場に立って書かれていますか?「伝えたい」という想いが先走りしていませんか?
イギリスのことわざで「You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.(日本語訳:馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない)」というのがあります。
要するに、環境を整えたり機会を与えたりすることは出来たとしても、最終的にそれをやるかどうかはその人次第、ということです。
というわけで、何を目的にしてnoteやブログを書くかは人それぞれですが、小説や詩、物語などの純粋な文学作品以外は、いくら自分がそれで幸せになったとしても、それに対する「想い」は極力減らして書くくらいでちょうどいいと思います。
良かれと思ったアドバイスでも、相手に受け取る準備が出来なければ「クソバイス」になってしまいますから。
【おまけ】プラットフォームが変われば書き方も変わる
ちなみに、同じようなことをアメブロで書くとこんな書き方になります。
アメブロとnoteでは読者の年代や性別などの分布が違うので、書き方も当然変わります。アナタの記事を読んでほしいのはどんな人なのか、によってはnoteよりもアメブロのほうがいいかもしれませんよ♪
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