スタンプのようなテープのり。学校に持ち込み許可を取った話
先日、文房具屋に行ったら…見つけたんですよ。テープのりはすでに知っている人も多いけど、私はあまり好んで使っていませんでした。私が不器用だからか、すぐにテープが緩んだりねじれたり切れて使い物にならなくなったり…(実話です)。
スティックのりはかなりの種類使い倒して愛用の種類を見つけて使っていますが、そんな感じでテープのりのコーナーはだいぶ敬遠していましたw
ふと、立ち寄った文房具店で見つけたものは…スタンプのように押せるテープのりではないですか!!!早速買ってきて試してみましたよ。
これで、ノートにプリントを貼るのが楽になる
スティックのりのキャップを外し、のりの部分を出して、プリントに塗り付けてノートに貼る…これ、発達凹凸で処理速度が遅い子には負担なのです。
簡単に出来る人からすれば、「早く出来るようになればいいじゃん」とか普通に言うんですよね。
いくら何でも、高学年(息子は現在小5)にもなれば足の遅い子に対して「練習して足が速くなればいいじゃん」って面と向かって言う子や目が悪い子に「目が良くなるように訓練すればいいじゃん」って言う子は、だいぶ少数派だと思うんですよ。(そろそろ、努力してどうにかなるものとならないものの区別くらいはつきますよね)
なのに、こういうことは「いとも簡単に」言ってくる。
そういう時は、ツールに頼るしかないのだ。なるべく本人にとって使いやすいツールを使って苦手なものをカバーすればいい…というのは、大人だったら誰もが思うこと。なのに、(特に義務教育中の)子どもたちはそのようには行かないこともある。
息子に学校に持たせてみたら…
私が息子に買って学校に持たせたのはこれ。
これは、本当にシャチ〇タ印みたいな感じで、キャップを外してスタンプみたいに押すと5mm角くらいのテープのりが出てくる。なんて画期的。ていうか、もう発売されてから4年も経っているのね。何で誰も私に教えてくれなかったの(←おい
私も息子も「これでプリント貼りが楽になる」と喜んでいた。
一応、嫌な予感は頭をかすめたが、息子が「自分で先生に許可を取りに行く」というので任せてみた。しかし、その日の夕方に息子は落ち込んで帰ってきた。
音楽の授業の時にスタンプのりでプリント貼りをしようとしたら…
「〇〇君(うちの子の名前)、それ、もってきちゃダメだから」
と(音楽の)先生が言ったそうだ。
「合理的配慮」はひとつひとつお願いしに行かないと
うちの息子は、「合理的配慮」をしてもらえるようにお願いしてある。
合理的配慮をお願いするにあたっての経緯はこちらに書いてある。有料記事だが半分以上は無料になってるので興味ある人は読んでもらえれば。。。
「合理的配慮」とは、発達障害などの子に適切な配慮をすることで、公立の学校では2016年より義務化されている。よって、親が申し出れば、子どもが苦手としていることに配慮してもらうことも可能。
詳しくは、リタリコさんのこちらの記事をどうぞ。
私が居住する自治体は支援級は知的の学級しかなく、知的レベルに(平均より下だけど)問題が無い我が子は通常学級(+通級)で頑張るしかない。
本来は、文字の読み書きが苦手な子はタブレット持参で板書を写メさせてもらえれば(んでもってEvernoteでも使って整理できれば)いいのだけれど、私が住む自治体の通常学級では「前例がない」ということで持ち込みを許可された例は1例もないと聞く。(うちは実際にタブレット持参を交渉したわけではないので、あくまで「聞いた話」だけど)
うちの子も、さすがにタブレットまでは言わないけど(目立つし隠されたり壊されたりしたら嫌なので)、スタンプのりくらいは大丈夫でしょ、って思ったらダメと言われてショックを受けていた。
私が思うに、合理的配慮をしなきゃいけないことを音楽の先生が知らなかっただけだろうな…と思い、担任の先生に許可を取りに。ちょうど保護者会があったので、保護者会終了後に実演販売さながらに売り込んでみました(スタンプのりをw)。
担任の許可は取れたが、これを年度が変わるたびにやるのかと思うと…
そう、今は年度末。ということは、年度が変わって担任が変わったらまた合理的配慮をお願いしに行かなければならないということ。
中学に入る時も、入学前と入学後、年度が変わったら毎回お願いしなければいけないというのも面倒ですよね。
でも、今、息子が在籍している小学校では「糊は液体のりかスティックのり」という決まりがあって、違うものを持たせるときは担任の先生に許可を得ないといけないのです。じゃないと、ルールを守れない他の子に対して「〇〇君だってルール違反しているじゃないか」と言われたらクラスが荒れる原因になるから。だったら、スタンプのりを学校全体で許可してもらってもいいんだけど…学校はあれは許可するのかな…(単価が安いものではないので)。
本来は、苦手なものはツールに頼っていいはずなのに、何で努力が求められるんでしょうね。そもそもプリントをノートに貼るなんて前時代出来なことはやめて、1人1台端末が配られるのならば、GoogleドライブでPDFファイルを共有したっていいのにと思ったりもします。
【余談】ちなみに、売っている「スタンプ型のテープのり」全部試してみて、私のイチオシはこれでした
このスタンプのりは、キャップがないので「キャップを外す」という手間もないところが良かったです。処理速度が遅めの子は、なるべく少ない手順で出来る方がいいので、これが私のおススメです。
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