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珠玉集

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心の琴線が震えた記事
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#短歌

働く 働ける 働かない 働けない

働いているから分かること 働けるから分かること 働いていないから分かること 働けないから分かること 働いているからできること 働けるからできること 働いていないからできること  働けないからできること 働いているから悲しいこと 働けるから悲しいこと 働いていないないから悲しいこと 働けないから悲しいこと 働いているから幸せなこと 働けるから幸せなこと すべてを分かろうとするのは 無理がある  でも確かにどれも存在していて それぞれに思いがある #シロクマ文芸部

【イベント告知】文学フリマ東京39出店します!【文芸ムックあたらよ第二号・先行販売!】

『文芸ムックあたらよ 第二号・特集:青』 間もなく販売! 新刊『文芸ムックあたらよ 第二号・特集:青』を12/6より販売開始致します! 神戸のひとり出版社・EYEDEARがお届けする、文芸ムック第二号! 『青』をテーマに、豪華執筆陣が小説、エッセイ、短歌を書き下ろし。また、同テーマにて開催し、453作品が集まった『第二回あたらよ文学賞』の受賞9作品を一挙掲載。 今、わたしとあなたがいちばん楽しめる文芸誌。いつまでも明けることのない素晴らしい夜――あたらよを共に楽しもう!

木枯らし〈短歌〉

木枯らしの午後の日差しをあたためるクリームパンをひとつください

金木犀〈短歌〉

半袖の影午後の陽に揺らめいて金木犀の匂いやわらか

水道の流れる音の静けさよ星だけが降る夜があるのに

下向きの睫毛にそっととまるくらい小さな秋をひとつください

洗い髪包むタオルは柔らかく今日がたしかに秋の日と知る

やはらかに揺れて隔てる菊の花生きている人もういない人

夏夏と夏夏夏と夏ばかり秋ののぎへん空に払えど

薄雲はパラフィンのごと夕空に名もなき吾を包む背表紙

いぬの短歌集〜君がいるから〜

犬との出会いは4歳。女の子の柴犬でした。 それから幾星霜( ˘꒳˘  ) ジーン 多くの犬たちとの出会いと別れがありました。 ひとよりずっとはやくに年を取り、旅立ってゆく犬。 命の儚さ、人智の小ささ、限りない愛しさを教えてくれました。 noteで犬短歌を多く詠んでいることもあり、せっかくならとここにまとめました。 犬好きな方も、猫好きな方も、動物はあんまり、、という方も、よかったらお楽しみください。 🐶いぬの短歌集〜君がいるから〜🐶 犬の耳の柔らかき夜更けゆくい

祖母に〈短歌〉

きょうだいに逢えていますかお父ちゃんお母ちゃんにも逢えていますか 七度目の命日が来てあと十日誕生日来る百七回目 年を経るごとに似てくる血縁のひとりであると襟足を撫づ むらさきの夕空でした百年のまだ半分に満たないこの手 もしもまた逢えたらきっと手をつなぎ歩いてゆこうまたまたいつか

はじまりの日から遠くに来たけれど雲の隙間の星を探そう

日を浴びた枕カバーをととのえてとんとんしとく明日を希い