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短編 第二集

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日常の隙間に入り込む、切なくも儚い存在
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2024年10月の記事一覧

紙一重

 厄介な感情を持て余したまま右手を吊革にぶら下げていた。とっぷりと更けた夜の中を行く電車…

吉穂みらい
4か月前
108

ふたつの国宝 #シロクマ文芸部

752年 奈良 東大寺 廬舎那仏   金色に輝く廬舎那仏が私を見下ろしている。見下ろされた…

吉穂みらい
4か月前
60

ブーケ・ドゥ・ミュゲ、あるいは鉄のアンリ #うたすと2

 霧のような雨だった。  車のライトに照らされた雨は、群青色をした天鵞絨の緞帳の前で繊細…

吉穂みらい
4か月前
62

童謡少女 #シロクマ文芸部

 夕焼けは晴れ朝焼けは雨。  これ、ことわざなんだってと、万葉は言った。  へえ。じゃあ明…

吉穂みらい
4か月前
79