一人暮らしの失敗の是非/The pros and cons of failure in experience of living alone

今週末は妻が旅に出ていたので、一泊二日で子供達の面倒をみた。妻がカレーライスを作ってくれていたので夕食、翌日の朝食、昼食はカレーであった。カレーは好きで毎日食べられるからいいのだが、鍋にあるカレーをコンロで温める時にいつも思い出すことがある。

18歳に一人暮らしを始めた時に自炊を始めるにあたり、カレーを初めて自分で作って2度目に温めて食べる時にかき混ぜないでカレーの下の部分が丸焦げになってしまった。それ以来、温める時は必ず水を少し入れるなりかき混ぜるようにしてその失敗が今に活きていると考えている。

こういう次に活きる失敗ができるから一人暮らしの経験は良いと説き、後輩達に一人暮らしを勧めたい気持ちになるが、一人暮らしでなくても家で自分で作って失敗すればわかることである。深く考えないでそういった単純な思い込みから他の人に自分はそうだったからそれぐいいはずだというのはよくないと今は考えている。

しかし、一つ言えることは、一人暮らしをしないと、一度も料理、温める経験をしたことがないという人になることもあるということである。料理に関して全く別世界のものになり遠ざかってしまい、飛行機の操縦のように他の人に常に任せてしまうような頭の思考回路になってしまう危険性もあるということである。今は少なくなったと思うが、妻がいないと耳かきの場所も知らない旦那がいい例である。

何が正しいかはわからないから、自分の思い込みでマウントして人に勧めるようなことは、昭和の精神論的な強制に似たもののようで避けたい所だが、そういった別角度で勧めるということはありなのではないかと走りながら考えたのであった。繰り返し圧倒的な練習量は物事を習得するにあたり不可欠な事が多いから、昭和の精神論も正しい部分があるとも思うが、偏見を削ぎ落として人を追い詰めず説くかしこさが必要であると感じた。

This weekend my wife was traveling and I took care of the kids for a night or two. My wife had made curry which I had rice for dinner, breakfast and lunch the following day. I like curry and can eat it every day, which is fine, but there is something I always remember when I heat curry in a pot on the stove.

When I started to cook for myself at the age of 18 when I started living alone, I made curry by myself for the first time and when I heated it up for the second time to eat, I didn't stir it and the bottom part of the curry got burnt all over. Since then, I have always added a little water and stirred the curry when warming it up, and I think that failure has served me well to this day.

I am tempted to recommend that younger people live alone because they can take advantage of failure to make their life good like this, but as we can have same failure even if you don’t live alone and just cook yourself, so I believe that it is not a good idea to recommend like that based on such a simple assumption without thinking deeply about it.

However, one thing I can say is that if you do not live alone, you may become a person who has never experienced cooking or heating food. There is a danger that you will become so far removed from cooking that it will become a whole new world, and you will end up with a mindset that will always leave it to others, like piloting an airplane. A good example of this, which I think is less common nowadays, is the husband who doesn't know where to find an earwig without his wife.

I don't know what is the right thing to do, so I would rather not mount my own beliefs and recommend others to do so, as it seems to resemble the mentalistic compulsion of the Showa period, but I thought as I was running today  that it might be possible to recommend from such a different angle. I think the Showa mentality has some validity, because an overwhelming amount of repetitive practice is often indispensable for learning things, but I felt that it is necessary to be smart enough to cut down on prejudice and preach without pushing people into a corner.

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