ラーゲリより愛をこめて
日曜日に映画館で評判が良かった「ラーゲリより愛をこめて」の映画を1人で鑑賞した。太平洋戦争終戦間近に満州で任務に当たっていた日本兵がソ連の捕虜となりその後シベリアにて抑留され帰国するまでの話であった。
抑留生活は過酷と一言で言えるものでなく、零下20度で食事は朝に渡される黒パンと呼ばれるものだけで過ごすことだけでも耐え難いことであるが、8時間の強制労働も加わるとなると、自分なら一日で根を上げてしまうと思った。どういう人が耐えられるのだろうと。
こういった映画では過酷な生活ばかりが捉えられるが、長い人で約10年この生活を続けたとのことで、その中にはかすかな喜びや幸せ、そしてある程度のソ連の監視員との情の芽生えのようなものはあったのかということを疑問に思った。そうでなければ、10年もの抑留生活は耐えられるものではないのではないかと想像した。
他にも論点がたくさんあるが、自分としては、この映画を観て、子供と過ごすことや普通の不自由ない生活をできることがいかにかけがえのないということを改めて思い知らされ、何より、こんな過酷な状況な人がいたということを知ることによって、普段自分がつらいことがあっとときにそんな人の状況よりはマシだと思える基準ができたのが大きいと思った。
月に一度映画を見ることを目標とした今年であるが、映画を見ることはただの娯楽ではなく、普段の生活に活かせるものがたくさん詰まっているということも感じられ、積極的にいろいろな世界を映画によって知り得ていきたいと目標の設定対して新たなモチベーションが加わった。
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