小学3年生までにやってほしい3つのこと~習い事・勉強・マインドセットなど~
教育事業を展開し,年長から高校3年生まで,
幅広い年齢の生徒さんを指導していますが,
その中で
「なるべく年齢が小さいうちに
これはやっておいてほしい」
と感じることがあります。
今回は「小学3年生までにやっておいてほしいこと」
をお伝えします。
小学3年生までに何を積み上げてきたかで,
小学4年生以降の伸びが大きく変わりますので,
ぜひチェックしてください。
① 好きなことを見つける
小学4年生ごろから勉強が本格化して,
勉強以外のことに取り組める時間が少なくなってきます。
小学3年生ごろまでに
勉強以外の好きなことを見つけておかないと,
それ以降に見つけるのはかなり難しいです。
小学5~6年生になって
「勉強のやる気が出ないんです」
「無気力なんです」という子の中には,
好きなことが無い子が少なくありません。
好きなことに打ち込むことは
心の支えにもなります。
音楽でもスポーツでも,
もの作りでも理科の実験でもなんでも良いです。
年齢が小さいうちに
ぜひ色々な体験をさせて,
親がやらせたいことを無理やりやらせるのではなく,
子どもが本当に好きなことを見つけましょう。
② 好きなことを続ける
子どもが好きなことを見つけて,
自分で「これをやりたい!」と決めたら,
その一つのことをなるべく長く続けるようにしましょう。
一つのことを続けていると,
次第にレベルアップしてきて,
「できない」「わからない」と壁にぶつかったり,
時には先生から厳しいことを言われたり
するかもしれません。
そのときは「辞めたい」という気持ちに
なるかもしれませんが,
それを乗り越えることで大きく成長できます。
「あのとき辞めなくてよかった」
「あの経験があったから成長できた」
「乗り越えたらもっと面白くなってきた!」
と後から気づく子が多いです。
子ども自身が好きで始めたことを
「辞めたい」と言ったとき,
すぐに辞めさせると,
少し難しいことがあったときに
投げ出す性格になってしまいます。
色々な生徒さんを指導してきて,
一つの習い事が長く続かない子は,
勉強面でもすぐに投げ出してしまう
傾向にあると感じています。
「なぜ辞めたいのかな?」と理由を聞いてみて,
一時的なスランプや
子どもの考え方の問題であれば,
「もうちょっと頑張ってみようよ」
「ここを乗り越えたらもっと楽しくなるよ」と
ぜひお子様を励ましましょう。
少し厳しいことを言われると,
「先生から叱られた」と傷つく子がいますが,
このような考え方だと将来的に苦労します。
先生がその子のためを思って
アドバイスしているのに,
「先生は自分のことをわかってくれない!」
と殻にこもってしまうと,それ以上
上達することが難しくなってしまいます。
このような考え方だと,勉強面でも
先生のアドバイスを聞き入れ,改善できないため,
伸び悩んでしまいます。
「先生はあなたを責めているのではなくて,
『こう変えればもっと良くなる』って
言いたかったんじゃないかな?」
「先生のアドバイス通りに
一回やってみようよ!」などと,
子どもがとらえ方を変えられるよう
声掛けしましょう。
習い事を始めるときに,
「○級取れるまでは続けよう」
「ここまで到達したら辞めてもいいよ」と決め,
その目標を達成してから
辞めるのも良いと思います。
習い事を通して,
やり抜く力や打たれ強さを養いましょう。
※親が子どもにやらせている習い事の場合は,
すぐに辞めさせてもOKです。
③ 学習の習慣をつける
小学4年生ごろから勉強が難しくなり,
学校の授業のスピードも速くなるので,
それまでに机に向かう習慣をつけておきましょう。
子どもに学習習慣をつけるには,
1~2年かかります。
小学4年生になって,
「勉強がわからなくなってきた!」
「そろそろちゃんと勉強しないとまずい!」と思っても,
それまであまり勉強した経験がないと,
体がついていきません。
なるべく小さいうちから,
勉強を生活リズムの一部に組み込んでおきましょう。
「朝学校に行く前に30分勉強する」
「夕食後に1時間勉強する」など,
子どもが集中しやすい時間帯を勉強時間に決めて,
その時間になったら自然と勉強するような
リズムを作れるととても良いです。
学習内容については,
算数:四則演算,分数・小数
国語:読解,記述,漢字
に優先的に取り組むことをおすすめします。
これらの内容は,小学4年生以降の
学習の土台となります。
長時間勉強したり,
難しい問題をやったりする必要はありませんが,
学校のカラーテストで
常に9割以上を取れるようにしておくと安心です。
教科書に沿った教科書ワークを使って
計画的に学習し,
カラーテストの前に範囲を一通り解き終えたり,
可能であれば間違えた問題のみピックアップして,
自力で解けるまで2~3周解き直したりすると,
効果的です。
春休み,夏休み,冬休みなどに,
前の学期・学年の総復習ドリルを解いてみたり,
特に間違いが多い単元は,
単元別ドリルに取り組んだりするのも
おすすめです。
「勉強した分だけ,テストできちんと点数が取れるんだ」
「目標を達成するために,
計画的に勉強することが大事なんだ」
「こういう勉強法が効果的なんだ」
と子どもが気づき,目標達成力や
効果的な勉強法が身につくはずです。
このような経験があるかどうかで,
小学4年生以降の伸びが大きく変わってきますよ。
家庭教育・学習のコンサルティングを行っております。
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