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生まれつきの才能じゃない!?「何でもできる子」の正体

勉強ができる子は,
音楽ができたり,スポーツができたり,
モノ作りが得意だったり,
何でも器用にこなせる子が比較的多いです。

これは生まれつきの才能だけが
原因ではありません。

勉強ができる子が何でも器用にこなせるのは,
上手く行かない原因を分析して改善していく力,
すなわち問題解決力が高い
からです。

上手く行っているかを確認する
→上手く行っていなければやり方を改善する
→変えたやり方で成果が出るかを検証する
というようにサイクルを回していくことができる子は,
勉強も趣味も上達が早いです。

先日,教室でこんなことがありました。
中学2年生の生徒さんが,
英単語の小テストで何回も不合格を繰り返しており,
点数も全然伸びないので,
私が「どうやって勉強してる?」と
声を掛けました。

「もしかして前日に見直してるだけじゃないよね?」
「30個一気に暗記しようとしてる?」と質問すると,
「そうです」とのこと。

「そりゃあ覚えられないよ」
「1日3個ずつなど,分けて覚えるのはどう?」
「1回勉強しただけだと忘れてしまうから,
2~3周勉強してからテストを受けられるといいね」
と話しました。

この生徒さんは勉強のやり方を工夫するという
発想がなかったようで,
目から鱗が落ちたようでした。

勉強が苦手な子は,このように
自分で問題意識を持ってやり方を改善できない
→だから勉強ができないまま

という状態であることがほとんどです。

勉強のやり方さえ改善すれば,
誰でも勉強ができるようになります。

私はピアノを長年習っていましたが,
ピアノの上達が早い子は
勉強も得意な傾向にあります。

ピアノの上達と学力には,
相関性がある
なぁ」と
子どもながらに思っていました。

そして「上達のスピードの違いは,
練習のやり方に鍵がある
」とも
子どもながらに感じていました。

課題曲を思い通りに弾けないとき,
ピアノの上達が早い子は,
どのパートが上手に弾けないのか,
なぜ弾けないのか,
どんな練習をすればよいかを考える
→そのパートを上手に弾くための
指の使い方の練習をしたり,
右手と右手に分けて練習したりします。

しかし,ピアノがなかなか上達しない子は
曲全体を何となく練習しているので,
同じところで何回も同じ間違いをします。

「できるようになりたい!」
「どこが良くないんだろう」と
問題意識を持ち自分で考える
→「どうすれば良いかな」
「こう練習してみよう」と
対策を立て,やり方を変えてみる
――。

生まれ持った素質や才能と言うより,
このような考え方ができるか
=問題解決能力があるかどうかで,
勉強やその他の分野でも
成長のスピードが変わってきます


このような問題解決能力は,
ご家庭での声掛けでも伸ばせます


「この部分は前よりできるようになったね」
「ここは良いね!」と褒めつつも,
「もっとこうなればさらに良いよね」と
目標や改善点を伝えたり
「どうすれば良いかな?」
「今のやり方をどう変えれば良いかな」
「こう変えてみたら,もっと良くなるかもしれないね」と
対策について話し合ったり
ぜひ保護者様からお子様に
働きかけていただければと思います。

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