【国語が苦手な原因と対策】読解問題より先にコレやって!
「子どもが国語が苦手で何とかしたい!」と
お悩みの保護者の方もいらっしゃるでしょう。
私はこれまで多くの保護者の方の相談に乗り,
国語が苦手な生徒さんも多数指導してきました。
その経験からわかった
国語が苦手な原因と対策,効果的な勉強法について
お伝えしたいと思います。
なぜ国語が苦手なのか
国語が苦手だという場合,
次の3つの原因が考えられます。
【国語が苦手な原因】
①語彙力が低く,わからない言葉があるから,
文章を読んでも意味が理解できない。
②文章をきちんと読んでいない。
読み飛ばし,勘違いがある。
③文章は正確に読み解けるけれども,
アウトプットができない。
自分の考えを言語化できなかったり,
答案のまとめ方がわからなかったりする。
③のみの場合,答案添削→やり直しを
繰り返せば,比較的早く改善できます。
しかし,体感的に国語が苦手な子の9割は
①,②+③に当てはまります。
読解問題集にいきなり取り組むのはNG
上記①,②に当てはまる場合,
国語の読解問題集に取り組んでも,
あまり効果が期待できないかもしれません。
(③のみに該当する場合は,
読解問題集に取り組んでOKです。)
読解問題集では,
ある程度の長さの文章が出題されるので,
①,②のような状態だと,
正確に読み解くのが難しいです。
わからない語彙があれば辞書を引く,
一文一文音読して
正確に意味を把握するところまで
できれば良いですが,
文章が長いとそこまで丁寧に
取り組むのは大変です。
国語に苦手意識があるならなおさらです。
①,②,③を一気に改善するのは
学習負担が大きく大変なので,
分けて取り組むのがおすすめです。
具体的には,次のような学習が効果的です。
(1) 語彙や漢字の勉強をする
①に当てはまる場合,
まずは語彙や漢字の勉強をしましょう。
語彙力が低い子は,
漢字も苦手な傾向があります。
漢字一つ一つの意味・読みが曖昧なので,
語彙=漢字の組み合わせも
深く理解できません。
漢字アプリを使ってゲーム感覚で覚えたり,
ご家庭で漢字テストを実施するのも良いでしょう。
語彙の学習については,
新しく学んだ語彙を使って
子ども自身で文を作成するのがおすすめです。
授業では,下記問題集を使用しています。
問題集に出てくる語彙を使って
生徒さんに文を作成してもらっています。
わからない言葉について
辞書を引いて終わり......ではなく,
実際に自分で文を作成してみることで,
語彙の意味や使い方を
より深く理解できるようになります。
文章作成力も高まります。
(2) 「言葉と文のきまり」「算数文章題」に取り組む
②に当てはまる場合,一文一文
丁寧に読む練習をすることが大切です。
まずは短い文章を正確に読み解けるよう
トレーニングしましょう。
言葉と文のきまりドリルは,
問題文が短く,指示や答え方もシンプルなので,
取り組みやすいと思います。
同様に算数文章題も,
文章読解ドリルほど文章が長くないので,
学習しやすいです。
文章を正確に読み解けていないと,
正しい式を立てることができないので,
一文一文を丁寧に読み解き,
情報を把握・整理する良い訓練になります。
(3) 音読する
①,②に当てはまる場合,
問題文を音読するようにしましょう。
音読をすることで,
わからない言葉を発見することができ,
読み飛ばしや勘違いも減らせます。
子どもに問題文を音読してもらい,
正確に発音できていない,
イントネーションがおかしい箇所があれば,
その部分は意味が理解できていないので,
親子で確認しましょう。
音読を継続することで,
一文一文を丁寧に読み解く習慣が付きます。
指導経験上,
音読を1年ほど継続すれば,
2年目からは自然と黙読ができるようになる
ことが多いです。
テストでも黙読して
きちんと得点が取れるようになります!
ぜひご家庭で取り組んでみてくださいね。
家庭教育・学習コンサルティングを行っています。
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