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年上部下の活かし方Vol.3~相手を知ることが信頼関係のはじまり~情熱所長シリーズVol.72
こんにちは!
人と組織を咲かせる人財育成コンサルタント
吉田裕児です。
俺は偉いんだという上司プライドを手放し、相談という自己開示で年上部下の心を開いたつもりでいる情熱所長ですが、まだまだ年上部下Aさんは本音で話してくれないようです。
前回、前々回の記事
情熱所長がAさんと本音で語り合えるために、何からはじめれば良いか吉田部長と情熱所長の対話からお伝えしていきます。
それでは、はじまりです!
人は相手のことを知らないと警戒する
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情熱所長
吉田部長、Aさんですが、仕事は正確なんですが少し変なんです。
吉田部長
何が変なのかな?
仕事が正確ならそれでいいんじゃないかな?
情熱所長
そうなんですが、毎日誰よりも早く出社してくるんです。
吉田部長
早く出社してくれるものいいことじゃないのかな?
情熱所長は、Aさんに対して少し偏見を持っているようだね。
Aさんのことをもっと知る機会をつくった方がいいなー。
情熱所長
そう言えば、Aさんが赴任されたときに、前の職場のことやこの現場での仕事のことを話し合ったきりだった(汗)
吉田部長
そうだろう!
まだ情熱所長とAさんはお互いのことをよく知らないから、よそよそしくなるのは当然だ。
人は相手のことを知らないと警戒するんだ。
そんな状態で本音が言えるわけがない。
お互いを知り合う1on1ミーティングを行う
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情熱所長
そうですね。もっとお互いを知り合う必要がありますね。
どんな方法がありますかね?
吉田部長
Aさんと定期的に1on1ミーティング(一対一の対話)をはじめてみると良いよ!
情熱所長
なるほど、1on1ミーティングか。
吉田部長
ただ、Aさんとの場合は信頼関係を築く段階なので、仕事の話をする前に会社での経験などの振り返りをしてみるといいと思う。
例えば、入社してからの出来事などを振り返って貰って、Aさんの苦労話などを聞いてみるといいね。そこから、Aさんの大切にしていることや考え方が分かってくると思う。
情熱所長
そうですね!
上手くできるかわかりませんが、やってみます!
吉田部長
ただ、Aさんにいきなり経験を話してくださいと言っても話してくれないと思う。
だから、1on1ミーティングを通じて、信頼関係を築きたいという目的をしっかり説明して、まず情熱所長から自分の経験を話してみると良いよ。
情熱所長
そうですね。自分の会社での経験やプライベートなどを話してみます。
(1週間後)
互いを知り合えば不安はなくなる
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吉田部長
情熱所長、お互いを知り合う1on1はどうだったかな?
情熱所長
やって良かったです(笑顔)
Aさんは、いろいろ大変な現場を経験されていることが分かりました。
一度、現場に来るのが遅れてしまったとき、事故が起きてしまったという苦い経験があるそうです。
そのときから誰よりも早く出社することを決めたそうです。
吉田部長
そうだったんだ!
いろいろ話が聞けて良かったね。
どんなことを意識してAさんとの1on1を進めたのかな?
情熱所長
私が入社してからの経験、結婚したときのこと、家族のことなどを先に話して、良かったらAさんも差し支えない範囲で教えて貰えますかと切り出しました。
吉田部長
いいね。
だから、Aさんも安心して自分のことを話してくれたんだね。
相手への関心が信頼関係のはじまり
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情熱所長
途中、そんなことがあったんですかと驚きながらも、Aさんの経験を教えて貰いました。
私が経験したこともない工事もあり、興味深くAさんの話を聞くことができました。
吉田部長
情熱所長が、Aさんの話を興味深く聞くことで、Aさんは自分の会社での経験を話すことができたんだね。
だから、自分の誇りみたいなものを思い出すことが出来たのかもしれないな。
情熱所長
そうかもしれませんね。
それぞれ色々な経験をされているんですね。
まだまだ、信頼関係を築けたとは言えないですが、Aさんとの心の距離は縮まったように思います。
吉田部長
良かった。これからお互いを知る1on1ミーティングを続けるといいね。
繰り返し行えば、本音の話もできるようになるよ!
情熱所長
はい、わかりました。
相手への関心が信頼関係のはじまりだと気づくことができました!
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それでは、今回の質問です。
「部下の本当を、どのように知りますか?」
次回に続けます!お楽しみに!(^o^)v
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