スーパーへ初出荷、苦い経験を経て学んだ3つのこと
ジョインさんの取材を終えて、一夜明け、美幌へ。道中、紋別のかにのモニュメントで記念写真を撮り、オホーツク流氷公園でつむぎを遊ばせる。もう少し寄り道して帰りたかったところだが、苗の水やりもあるし、スピカを家に残してきていることもあって。午前中に美幌に戻る。
そして、今日のメインイベント。
スーパーの直売に並んだぼくらの野菜の売れ行き調査に繰り出す。まず向かったのは美幌のアークス。ドキドキしながら香土鮮緑の棚に向かう。
そこには、残念ながらかなり売れ残った僕らの野菜が並んでいた・・・。結構気落ちする僕、これはこれで勉強になったよと気丈な幸枝さん。
つぎは、北見のビッグハウスメッセ店へ。ここの香土鮮緑の棚は少し小さい。恐る恐る、並びをみると、他の人が出したトマトなどの野菜の間にオカヒジキが2袋だけ並んでいた。これは、売れてこれだけ残っているのか・・・?はたまた、そもそも店頭に並べてもらえなかったのか・・・?
「きっと売れたんだよ、そう思おう」と自らを励まし、最後は北見のアークス桜町店へ。
野菜コーナーを回るも、香土鮮緑の棚は見当たらない。どこにあるんだろうと探し回る。見つけた。入口付近に「地物野菜」と表示された野菜のコンテナ。そして、その中に当たり前の様に売れ残る、ぼくらの野菜。ここでは割引販売もされていた。
他の2店舗の感じをみると、ビッグハウスも売れたから無かったわけではなさそうな気がする。
と、いうことで、ぼくらのスーパーへの初出荷はかなり苦い経験となった。
ただ、学ぶべき点は多かった。今回、ぼくらが出した野菜は「バジル」「オカヒジキ」「クウシンサイ」の三種。バジルはそれなりにメジャーな野菜ではあるけれど、普段家庭でよく使われるかというとそうでもないだろう。「オカヒジキ」と「クウシンサイ」に至っては見たこともない人が多数派なはずだ。それを売るにあたっては工夫が足りなかったのだと思う。
帰りの車で幸枝さんと話したポイントは2つ。
まずはパッケージ、現状はボードンの袋に入れて、金額と野菜の名前が入ったバーコードを貼っているだけ。先日幸枝さんが売り子に立っていた時は口頭での説明やポップがあったから手にとってもらえた。今回はスーパーの棚に無造作に並んでいるだけ。これでは、そもそも手にとってもらうことさえできなかったのだろう。
もう一つは量と値段。ウェブ販売で売られている量を参考に袋詰してみたが、普段使わないものを買うには少し多すぎたのかもしれない。それに合わせて金額も200円〜300円にしていたが、お試しで野菜を買うには高すぎたのだろう。
これらをふまえて、次は少量で、価格も100円もしくは150円、さらにパッケージに商品が何かはっきり分かる工夫をしてみようと思う。できれば、ポップもつけたいところだけど、スーパーに直談判すればできるのかなぁ。
さらに、僕らだけでは気が付かなかったけど、幸枝さんが大家さんと反省会したところ、もう一つ気付きがあった。
「主婦にとって日曜日の買い物は、家族もいるし、翌週の買いだめもしたいし、あまり余裕がないのかもしれないよ。むしろ平日のほうがゆっくり見て買い物できるんじゃない」
なるほど、確かにそうかも知れない。”パッと見”で買わない、珍しい野菜は主婦の気持ちに余裕がある平日のほうが手にとってもらえる可能性が高いのかもしれない。今度は平日に出荷してみよう。
苦いスタートではあったけど、学びの多い、スーパーへの初出荷だった。ただ作って、ただ詰めて、ただ出荷しただけではやっぱり売れないんだなぁ。やっぱり買ってくれる人にわかりやすく伝える努力をしていく必要があるんだな。これが、マーケティングかぁ。良くも悪くも記憶に残る一日でした。
次こそ売れるように頑張ろう。
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